海外で紛失したパスポートが1ヶ月後に見つかった話
前回からの続報です。
前回の詳細は↓をチェック。
タイトルの通り見つかりました!
すっかり登録したことも忘れていましたが、紛失に気づいた当日に私は空港の忘れ物センターのサイトからダメ元で紛失届を出していたのでした。(天才!!)
パスポートを紛失して1ヶ月が経過したある日、
「お前の無くしたブツは見つかったぜ」的なメールが空港から届きました。
パスポートもクレジットカードも既に新しいものを無効化した上で新規発行したためもはや不要ではあるのですが、自分のパスポートが異国の地に放置されてるのもなんか嫌なので取りに行ってきました。
なんせ毎月海外に飛ばされてるので次のフライトはちょうど1週間後。
良い感じです。
1週間後、早速空港のロストアンドファウンドステーションに到着。
かなり大きな国際空港に対して2人しか職員がおらず、しかもそのうち1人は窓口には立とうとせず実質対応してるのは1人のみ。
私は運良く誰も並んでない時に対応してもらい、メールで受領した確認番号を見せるとたった1人しかいない係のお兄さんがバックヤードにパスポートケースを探しに行きました。
そして、同時に私の後ろに男性が1人並び、そうこうしてる間に6名程が後ろに列を作り始めました。
窓口担当者が誰もいないので私が代わりに「担当者はバックヤードに僕の紛失物を探しに行っているのでここに並ぶように」と説明をしなければならない。
もう1人の担当者(事務作業しかしないので事務員君と呼ぶ)はオフィスの裏へ逃げるように立ち去りパソコンを叩くふりをしています。
担当者を待つこと5分、手ぶらで戻ってきた彼は「すまん、番号を間違えた」と言い、別方向のバックヤードへ取りに行きました。
私は時間は気にしないのでOKですが、私の3人後方に並んでいた女性がよほど焦っていたのか声を荒げながら「パスポートとフェンディのバッグを失くしたの!」と。
すると担当者は慣れた口調で、「まず警察、その後落とし物登録、話はそれから」と吐き捨ててそそくさと倉庫に戻りました。
女性はもう1人の事務員君に対応するよう引き続き声を荒げたが、事務員君はオフィスの衝立の裏から出ようともせず流石の塩対応である。
女性は色々暴言を吐き捨てた後、諦めて立ち去り、女性が立ち去ったと同時に事務員君がひょこりと顔を出して何もなかったかのように残りの人たちの応対を始めました。
先ほどの女性も含めて、パスポートを失くした人の辛さは痛いほど分かるが、ブランドバッグごと紛失ということはおそらく盗難のため戻ることはないだろう、、等と考えてる間に10分経過。
バックヤードの彼はまだ戻らない。
もはや待たされ慣れて面白くなってきたので他の人がどんなものを失くしたのかの観察を続けていく。
次にカウンターに向かったのは70歳くらいの南米系の風貌の女性。
彼女も私と同様に空港から無事見つかったとの知らせを受けて来たようです。
かなり訛りがちな英語を聞き取るに、女性はトイレで持ち物がなくなっていることに気づいたとのこと。
事務員君はバックヤードへ向かうとものの10秒ほどでそのブツを重そうに抱えて持って来た。彼、サボりがちだけど優秀なんだ。。。
そして女性が「これよこれ!ありがとう😊」と、受け取ったものはなんと業務用送風機(公園の落ち葉を清掃する時のブロワーみたいなやつ)
なぜなくしたのかなぜトイレなのか。
聞きたくなったが諦めた。
さて、ようやく私の担当の彼が黒いポーチを手に戻って来た。
「おっ、これだこれだ」
ポーチだけでなくパスポートも国際免許も無事だ(もう使えないけど)
カードと現金は取られて既にありませんでしたが、これだけでも残っていれば御の字。
そのまま受け取ってさっさと帰ろうとした時、「card? or cash?」と聞かれた。
失くなった現金とカードの問い合わせをしてくれてるのかと思ったけど、違うみたい。
保管料10ユーロ(1600円)を支払えって意味でした。たけぇ。。。
そもそも金取るって知ってたら受け取りもしなかったかも、なんて一瞬思ったけどチップのつもりで仕方なくお支払いしました。
海外の落とし物センターは有償なの知らなかったです。日本のサービスがいかに素晴らしいかを再認識しました。
ちなみに私の手続きが終わった時点で残り15分でロストアンドファウンドのオフィスが閉まる時間でしたが僕の後ろに10人以上並んでる状況。
多分定刻になったら無慈悲に閉め出すんだろうなあ、彼と事務員君ならやりかねん。
これが海外の対応だなあとしみじみ。
今回返ってきたパスポートを含めると今は世にも珍しい2冊持ち。
余談ですがフランスの同僚は予備として2冊目を持つことが認められてるようで普通に2冊持っていました。
ちょっとレアなこの境遇を誰に伝えようかなと思いここに書き出しました。
ではでは。
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