そもそも結婚式は何のためにある?
新型コロナウイルス感染症の第二派が猛威を奮っているこの夏。「結婚式は諦めました」という切ない声を聞くことが増えてきました。ただ、コロナ以前にも「お金がもったいないから」「やる意味がわからない」いろんな理由で、結婚式の数自体は少しずつ減っていたのですよね。
結婚式って、面倒で前時代的で無駄なもの?
挙げなくても、ふたりの人生に支障はない?
本当に、そうなのかしら?
自分たちが結婚式を生業にしているから、ではなくて。たくさんの結婚式とその後の人生に関わってきたからこそ、私たちは「やっぱり挙げた方がいいよ、結婚式」と思っています。
どんな結婚も、面倒なものだから。
結婚式のハイライトは、盛大な披露宴、華やかなパーティだと思われがち。でも本当の主役は、証人の前で新郎新婦が人生を誓う儀式=挙式です。
挙式は最少人数2人+証人(こんなご時世だからオンラインでもOK)で挙げることができるし、お披露目の機会は後日ゆっくり設けたって構いません。結婚式は「ふたりで一緒に生きていく」その想いを確かめ合い、深め合う機会です。この儀式が「ある」と「ない」とでは、その後の生活に結構な差が出てきたりするんですね。
誤解を恐れずにいうならば、結婚は、そもそも面倒です(笑) 住むところは? 家具は? 人生の資金計画は? お互いの家族や親族、友人との付き合いは? 仕事の調整は?etc...課題は山盛り。さらに現時点の日本においては、姓を変える側が超ややこしい手続きも踏まなくてはなりません。そう、誰かと一緒に生きていく、そのスタート地点って、本当ーーーーーーーーーーーーーに面倒! 新郎新婦の本気度を試しているのか!?と疑いたくなるようなハードルがいっぱい待ち受けています。
そんなとき、誓いの記憶があれば。
膨大な面倒に心が折れそうになったとき、ふっと支えてくれるもの。それこそが、ふたりで誓いを立てたあの瞬間だったり、するのです(これは数々の新郎新婦から聞く言葉なので、きっと本当です)
ちょっと前にゼク○ィの「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです」というキャッチコピーが話題になりましたが、まさにそういうこと。数々の面倒を引き受けたうえで、一緒に歩んでいくんだ。家族をつくっていきたいんだ。ふたりの情熱を、しっかりとカタチにして未来へとつないでくれる、それが結婚式という儀式。誓いの記憶には、想像以上のパワーがあります。
ニュースタンダードな結婚式のあり方、考えています。
「ケーキ入刀は、ふたりの初めての共同作業」というけれど。実は結婚式の準備こそ、本当の初めての共同作業です。お互いの価値観を知り、すり合わせ、寄り添う準備をするために。やっぱり「結婚式をしましょう。ふたりで、ともに生きていくことを誓いましょう」と声を大にして伝えたい私たちなのでした(笑)
じゃあ、現実的にコロナ禍での結婚式はどうしたらいいの? その答えも、少しずつ見えてきました。場所を選ばない小さな小さな結婚式や、ふたりきり+オンラインで全世界とつながる結婚式。その詳細は、またいつか…♡