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腕時計に関する考察 ver.∞


また、腕時計のことばかり考えている。

ミニマリスト特有なのか、悪いクセで、なにかが欲しくなると何日もそのことを調べ、考えてしまう。

モノの呪縛から逃れたいのに、逆にその触手がいとも簡単に私を引きずり込んでしまう。


今私がメインで使っているのは、ハミルトンのベンチュラという時計。

成人した記念に、両親からプレゼントしてもらったのだ。

そんな時計があるのに、また次が欲しくなっている。
要するに、「ちょっと飽きた」のである。

本当に私というのはどうしようもない。




「ミニマリストなんだから、腕時計なんか手放せばいいんじゃ?」と思われるかもしれない。

しかし、どうしても手放すことはできない。


その理由は、ファッションアイテムとしての役割である。

人間は、人を見るとき、顔周りと手先、足先に注目する。
だから自然と、アクセサリーを付けているとオシャレに見えるのだ。

そして、紳士が機能性のないアクセサリーを付けることは、私のポリシーに反する。

残された選択肢は、腕時計くらいなものだ。





実は、私が持っている腕時計はベンチュラだけではない。

他にも
・シンプルなもの(父からもらったTIMEX ウィークエンダー)
・機能的なもの(TIMEX アイアンマン)
・クラシカルなもの(祖父からもらった)を持っている。

十分すぎるほどではないか。

もし本当に、次を買いたいと思うならば。
それに理性的な意味を持たせられる、つまり「ホシイ」という欲望だけではなく、「こういう目的をもって購入するのだ」と言えるのは、投資価値のあるROLEXだけである。

それ以外の腕時計を買うということは、私は理性を屈折させ、野生に従った敗北者ということになる。

自分のルールを破るのはどんなことよりもダサくて弱い。



しかしロレックスを買うのはかなり面倒だ。

シンプルに高価なので、今の資産では到底買うことができない。
そして、「ロレックスマラソン」と言われるように、何度も店に足を運び、店員と仲良くなって、やっと購入できる。うん、面倒くさい。


しかし、ロレックス以外のブランドを買うことは先ほど禁止した…

もし他に購入のチャンスがあるとすれば、、、どれかの腕時計が壊れたときである。

ではその時まで待とうではないか。きっとその時は来る。

今持っているものの有難みが分からぬ者に、
どうして新しいものを持つ価値があるか。

自作




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