聴覚障がい者のための大学/Gallaudet University (ギャローデット大学)
アメリカ合衆国ワシントンD・Cにあるギャローデット大学は、聴覚障がい者のための私立大学で、1857年に設立され、1864年に国立聾唖(ろうあ)大学として認可された。
創立の経緯
1856年、アメリカ合衆国の政治家であるアモス・ケンドールが自分の土地の一部を、ろうあ者のための学校、住宅として寄付したことから始まった。翌年、アモス・ケンドールは、ろう者教育の先駆者であるトーマス・ホプキンス・ギャローデットの末子、エドワード・マイナー・ギャローデットを校長に招き、コロンビア特別区聾唖(ろうあ)学校という名で開校した。
デフ・プレジデント・ナウ運動
1988年、ろう者の学長の選出を求める学生運動が起こった。
この運動により、キング・ジョーダン博士が学長として選出され、世界で初めてのろう者の学長となった。(ギャリューデッド大学は世界初の聴覚障がい者のための大学)
キング・ジョーダン博士
1943年生まれ。21歳の時、オートバイ事故で聴力を失うが、コネチカット大学で心理学の学士号、テネシー大学で心理学の修士号を取得。
1988年から2006年の18年間、学長を務める。
他の聴覚障がい者のための大学
ニューヨーク州ロチェスター大学の敷地内に、国立ろう工科大学がある。世界で二番目の聴覚障がい者のための大学となる。
日本では、筑波技術大学が聴覚視覚障がい者のための大学で、健常者の入学を受け入れていない。