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悶絶の2年目、2019年の苦悩

2019年春、かわさき公益活動助成金に応募。準備活動に助成金という強い味方を得ます。2018年の成功を基に、2年目の走りだしはなんと3月。一番の心配は「場所」。年度が変わる前に公共施設がおさえられれば…と年明け1月頃から奔走していたので、3月のキックオフは必然的な日程でした。
さて…こんなに早くスタートして、果たして…


導入した「おとな勉強会」

1年目保護者として見守ったおとな、仕事仲間…など、人が人を呼びおとなが増加。「そもそもこどものまちとは?」をおとな同士て学びあう時間を導入することに。

キックオフは3/10 パサールベースでした

おとな会議まなびあい(4/20):はるやすみにこどものまちをみてきた!
 
まずはやってみよう!からはじまった2018年を経て、他のまちはどんな感じ…?ミニヨコハマ以外の「こどものまち」に爆速で事例調査に出かけたレポートを共有していきました。

おとな会議まなびあい(5/19):こどもファシリテーターマニュアルづくり
 こどもたちのやりたいことをどうやったら引き出せるんだろう??子ども達をファシリテーションする「こどもファシリテーター」を育成するマニュアルをつくってはどうか?という発想からはじまった勉強会でした。世の中の好事例を探し出してきて、みんなで斜め読みするのです。いろんな記録が残っているんですが、どれも採用したようなしてないような。つまりは、私たちなりのメソッドにしていくしかなかった+こども会議がはじまってしまったらもうそれどころじゃなくなった、というところが実際。

勉強会(6/9):「子どもとまちづくりーこどものまち×まち保育」講師/横浜市立大学三輪律江先生(ミニヨコハマシティ運営メンバー)
 
ファウンダーで最初の代表のあんどぅとえりっこを引き合わせてくれた張本人が三輪先生。ご自身の研究でもある「こどものまち」の研究成果(ドイツでのこどものまちのはじまり~現在の様子)と、子ども達がどのように「まち」の認知を広げていくのか?という研究をからめてお話しいただきました。そもそもミニミュンヘンって?という話刺激的でした。

おとなこども臨時会議(7/15):こどものまちのシステム検討
1カ月に1回ペースで行っていたおとな会議で、「こどものまち」のシステムについて考えていくんだけど、これって子ども達は理解できるんだろうか…?子どものことはこどもに聞けの原則!昨年のミニカワサキに参加して、今年もやる気満々!という子を集めて、ここまでのおとなでの議論を聞いてもらう会議を実施。

勉強会(7/28):「ピノキオプロジェクト(千葉県柏市)の活動から」小山田裕彦さん
ファウンダーあんどぅが、是非とも川崎に呼びたい!と声をかけて連れて来てくれたのが、小山田さん。ピノキオプロジェクトは、千葉県柏市で実施されているこどものまちですが、ミニミュンヘンではなく、イタリアのレッジョエミリアに端を発した「こどものまち」。え、こどものまちってミニミュンヘンだけじゃないの?そういえばキッザニアはメキシコ発だったよな・・・。「こどものまち」の可能性を沢山の写真を使って解説していただきました。

学びを実践に活かせるのか?

そもそも、2018年は勢い+ミニヨコハマさんからの支援があって、一気に駆け上がって開催できたのでした。2年目、自分達で学びはじめ、こどものまちはほかにもあるのだということを知り、いろんな事例を知るようになると何が起きるか。

迷いが出るんです…。

一度やってみた、だからこそ混乱したポイントも、理想には掲げたけどできたことできなかったことがあるのもわかってきた。そして、おとな同士でうんうん唸っても、なかなかいい方法が見つかってこない。そんな中、まちのスタッフとなるこどもたち「こどもまちづくりクラブ」の募集をすると、30人の募集枠に対して80名を超える応募が殺到。おおお、あああ、どうするどうする!?

パンパンの会議室で、こども会議スタート

第1回会議(9/15)子ども達だけで50人、大人も入れると70人くらいになった!

2018年の「こどもまちづくりクラブメンバー」は30名で、お店の数は、お客さんの数に対してちょっと足りなかった、ということもあり、50名の子ども達を「こどもまちづくりクラブメンバー」としてこども会議をはじめることに。
第1回会議は9/15。やってみると会議室がパンパン。おとなの数もそれなりにいるけど、そうか、人数が多いと、だれが何をしたいのかを把握するのが大変なのか…!
そもそも迷いながら突入した子ども会議シーズン、おとな会議での懸案事項の多くが解消できないまま進んでいくことになります。

第2回会議(9/30)おとなが自分の仕事について子ども達へプレゼン!

ミニカワサキのまちに、市長は必要か?

第3回会議(10/14)公共とオーナーに分かれて仕事を深めていく

第3回こども会議で、その後のミニカワサキにも影響を及ぼす議論がありました。市長選挙について説明していた時のこと。「市長って何する人?」という質疑応答から、大人が市長はまちを代表する人、という説明をしたところ「ミニカワサキは、子ども達が話しあっていろんなことを決めているんだから、一人の代表は要らないのではないか?」という意見がでます。
そもそも立候補しようとする子も、人の前で目立つことを厭わない子が出馬しがちだし、投票する市民側は人気投票をしがち。これって意味があるの?

お、おう!
おとな、揺さぶられるのです。迷う。どうしたらいいんだ。思っていなかった課題、しかも「こどものまち」の本質を突くこの子ども達からでた議論は、2019年を象徴する出来事だったような気がします。この年はおとながイベント的に盛り上がるから…と市長選挙の実施を押し切った形でしたが、その後に影響していきます。

第4回会議(10/29)現地を見ながらレイアウトを検討
第5回会議(11/10)店構えや看板を揃えていきます

そして当日(11/16-17)

こどもまちづくりクラブメンバーの募集が倍増した、ということは入場者も倍増するに違いない、くらいに思っていた当日。
肌寒いけど天気のいい2日間の開催…だったのですが、この年、10月の週末に2度台風の襲来を受け、様々なイベントや試合の延期先となった11月の週末。また、武蔵小杉駅前で大きなキッズ向けのイベントもあっていたらしく、思ったほど来場者が伸びないという結果となります。

前回と違い「屋外開催」だったことも、大変でした。天気の心配。寒さ。そして砂嵐…。すべてのものがざらざらに…。

こだわったふうせんアート!とにかく映える!!
学校までは大人も一緒に来てもらいました
すり鉢状になっている開錠、大人が外から見守る…いや、見張る感じに…。
この店頭に並ぶどんぐりトトロ!200個もつくったとのこと!
ミニヨコハマさんからお借りした「ミニヨコキット」のおかげでまちが華やかに
懸案だった「市長選挙」で2代目市長が誕生


色んな問題が一気に出てきた2019年の開催終了後のおとなの感想は、ただただ「長かった…」。
3月からおとな会議をスタートし、熱量高く勉強会を重ねて、学びあいを重ねて、こども会議に全力を注いで、11月半ばに開催。春が夏になり、空きが過ぎて冬に差し掛かっていました。
途中も悶絶、そして長い。とにかく疲れてしまった2019年だったのです。

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