潮の満ち引きと亡くなるいのちの関係
2021年、3月13日の今日は新月ですね。
新月にちなんで、潮の満ち引きと生き死にの関係性を、私が終末期の病院で体験している実際の体験からお話します。
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潮の満ち引きには、満ち引きの差が大きい日と小さい日があるのを知ってますか?
その差のが一番大きい日を大潮、一番小さい日を小潮と言って、大潮は月に2回、新月と満月の時に起こる現象なんですね。
このカレンダーは月の満ち欠けと大潮、小潮などの潮の満ち引きの大きさがすぐにわかって便利です。
自然なお産を取り扱う助産院では、必ずといっていいほど、この月と波のカレンダーがあり、お産は満潮にむかってすすむことが多いので、このカレンダーをみながら出産時刻の予想をしたりします。
不思議なことに、自然なお産は新月・満月やその前後の日の、満ち潮に向かってお産がすすむことが多いんです。
詳しい記事は私のこちらの記事にのせてあります。
一方で、やはり終末期の病院でも、新月を迎える直前の昨日、引き潮の時間に合わせて、患者さんが本当に気づいたら息を引き取っていた、ということがありました。
今まで落ち着いていた患者さんたちが、新月や満月の日やその前後の日になると、急変することはよくあります。
実は新月を迎える今日も、もう一人ご家族と一緒に最後の時を過ごされている方がいます。
おそらく、引き潮のピークに合わせて、亡くなられるのではと思っています。
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私はこのように、自然界の現象が人間の及ぼす影響を考えるのがとても好きです。
一人目の子どもを妊娠したばかりの頃は何も知らずに、平気で昼夜逆転の仕事や生活をしていました。
その頃助産院に通いはじめ、助産院の院長先生に「その仕事を続けていたらうちでのお産はむずかしい」と言われたのです。
助産院でのお産は自然のリズムに合わせていくものだから、自然に反した睡眠リズムをとっている私はむずかしいと。
その時からですね。私の母親として、自然出産にむけた心と体の準備にスイッチが入ったのは。
それから17年経ったいまは、自分も助産師になり、自然出産の指導をする側になりました。
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医療、科学の進歩とともに、何も準備などしなくとも妊娠出産できるようにはなってきています。
でも、私は自然とつながっていたいと思うし、古代から人間が自然とどう向き合って、生活してきたのかということに興味があります。
人間は最後はチリになってなくなり、また何もないところから命は誕生します。
生れて死ぬというこのサイクルを繰り返す限り、人間も自然の一部です。
その限りのおいて、私は自然のリズムに合わせた生き方、そして死に方というものを求め続けています。
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今回紹介した月と波のカレンダーはこちら。