[GBA:4] マリオ&ルイージRPGと私。
「オリエンタルブルー 青の天外」をクリアした私は、次なる冒険の舞台として「マリオ&ルイージRPG」の世界へと足を踏み入れた。
「マリオ&ルイージRPG」シリーズはマリオ関連作品の中でもトップクラスのお気に入り作品であり、その最大の功績は「気弱なイジられ役」というルイージのキャラクターを確立したことだと考えている。
この記事では久々にプレイした「マリオ&ルイージRPG」の感想を綴る。やっぱ面白いよコレ。
マリオ&ルイージRPGとは
2003年11月21日発売。
往年の名作「スーパーマリオRPG」の流れを汲むロールプレイングゲームだ。
特徴はその名の通り「マリオとルイージが2人で冒険すること」。
NINTENDO64以降、出番が激減していたルイージの活躍はそれだけで感動的だったと記憶している。
ABボタンにそれぞれ割り当てられたマリオとルイージが協力する姿はコミカルで見ていて飽きない。
まさに「タイトルに偽りなし!」といったところだ。
戦闘中、どちらかが倒れてしまうと残された方は悲鳴を上げ、相方を担いで戦闘を継続する。
そんな姿にも兄弟愛を感じた。ドット絵の動きが細かくて職人芸と言わざるを得ない。
まぁ、その割に相方をハンマーで殴ったり火を点けたり感電させたり、割と過激なこともしているのだが。。。
そして本作におけるルイージの活躍は、作品の枠を飛び越えてマリオシリーズ全体における彼の地位向上へと繋がっていくのである。
「緑のヒゲ」というアイデンティティの獲得
久しぶりの主役抜擢に当たり、ルイージには強烈なキャラクター設定が追加された。
その設定とは「必要以上に臆病で影が薄い」というもの。
マリオの影に隠れて色違い扱いされてきた実態を逆手に取るキャラ付けであった。
アクシデントに悲鳴を上げ、マリオの後ろに隠れる。
クッパにすら名前を覚えられておらず「緑のヒゲ」呼ばわりされる。
様々なイベントシーンで置いてけぼりを喰らう。
「マリオ&ルイージRPG」ではこのような場面が頻出する。
なんなら戦闘時のモーションもやや内股気味で腕力もない。
この強烈なキャラクター描写は、地味だったルイージを個性派キャラへと生まれ変わらせた。
(なお、本作と合わせてルイージの個性付けに大きな役割を果たしたのが初の看板タイトル「ルイージマンション」だ)
余談だが、2013年にはルイージ生誕30周年「ルイージの年」として「マリオ&ルイージRPG4 ドリームアドベンチャー」や「ルイージマンション2」が発売された。
このような大々的なキャンペーンも「マリオ&ルイージRPG」で個性を獲得した結果に他ならないだろう。
ちなみに私は大量のルイージが暴れ回る「マリオ&ルイージRPG4 ドリームアドベンチャー」がシリーズで1番好きだ。
前述のドット絵が更に高品質になっているし、下村陽子氏のバトルBGMが最高。
「マリオ&ルイージRPG」を終えて
実に15年以上ぶりに遊んだが、やはり何度遊んでも面白い作品だった!
ついついルイージの話になってしまったが、隣国・マメーリア王国の舞台設定も秀逸だ。
キノコ王国の隣の国ということで、異国情緒があってよい。
旅行カバンやパスポートを模したUIが秀逸な演出だ。
戦闘も手を抜いているとダメージ喰らいすぎるので適度に緊張感があってよし。
老若男女に自信を持ってオススメできるゲームである。
強いて残念なポイントを挙げるとすれば、続編発売が望み薄なところか。
アルファドリームから任天堂は開発資産を引き継いでいないのだろうか・・・?
さぁ、次のゲームへ行こう。