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[GBA:45] 宇宙大作戦チョコベーダー ウチュウからの侵略者と私。

「宇宙人」と聞いて何をイメージするだろうか。
銀色ボディに巨大な眼球が目立つグレイタイプ?
タコのような軟体ボディの火星人?
M78星雲からやってきた怪獣退治の専門家?
古今東西、様々な作品で多種多様な宇宙人が描かれてきた。

今回はそんな宇宙人たちが一堂に会する豪華なRPG「宇宙大作戦チョコベーダー ウチュウからの侵略者」のプレイ感想を綴る。
いい意味で期待を裏切る隠れた名作だ。

宇宙大作戦チョコベーダー ウチュウからの侵略者とは

「宇宙チョコベーダー」はトミー(現タカラトミー)が展開していた食玩だ。
その名の通り、チョコに宇宙人フィギュアが付属していたらしい。
そして「宇宙大作戦チョコベーダー ウチュウからの侵略者」はメディアミックスの一環として2002年12月20日に発売されたRPG。制作はナムコである。

ウルトラマンっぽい影絵も宇宙人感があってよし。

内容をざっくりまとめると「宇宙人を沢山集めて世界を救うRPG」だ。
プレイ前の予想は「ナムコが作った宇宙人版ポケモン」。
数あるポケモンフォロワーの1作かなと思っていた。

だが、この予想はいい意味で裏切られた。
「宇宙大作戦チョコベーダー」は宇宙人版「ポケモン」ではない。
宇宙人版「幻想水滸伝」だった!

(宇宙人の)ともだち100人できるかな?

宇宙人版「幻想水滸伝」とは何ぞや?
やや言いすぎた感は否めないが、要するに「不特定多数のモンスターを捕獲するRPG」ではなく、「人格を持つ仲間キャラが多いRPG」ということだ。
私の知る範囲だと「幻想水滸伝」とか「ラジアータストーリーズ」、「クロノクロス」辺りだろうか。(どれも古いが・・・)

主人公はメインシナリオやサブイベントで多くの宇宙人を仲間にしていく。
その数、全100種。
それだけの宇宙人が人知れず潜伏しているという世界観なのだ。結構怖い。

この種のゲームは結局パーティが固定化しがちだが、「宇宙チョコベーダー」は多くの宇宙人を育てれば育てる程、主人公がメキメキ強くなる。
一緒に戦った仲間との絆が力になる!みたいな感じだ。
自ずとパーティ編成は流動的となり、常に新鮮な気持ちで楽しめた。

◯◯っぽい戦闘とマップ

バトルは3vs3のコマンド式。
攻撃や防御の際にタイミングよくボタンを押すと追加効果がある。

アクションコマンド成功で威力アップ!

対してマップはクォータービュー。
斜めからの俯瞰視点で描かれた街の中を小学生の主人公が走り回る。

秋原町ではない。

どちらもGBAファンには馴染み深いというか、既視感がすごい。
マリ◯イ?エ◯ゼ?
その分、完成度は高く安心感があるとも言えるかな。

勢いのあるシナリオ展開

本作一番の魅力はシナリオ展開だ。

主人公が小学生ということもあり、物語は小学校の事件や町の発明コンクールなどスケールの小さなイベントから始まる。
だが、そこがひと段落すると舞台は宇宙人の本場(?)アメリカへ移り、ニューヨークからラスベガスへ鉄道で大陸を横断。道中で宇宙人によるトレインジャック事件を解決する。
お次はUFOの聖地・エリア51へと潜入。
最終的には仲間のUFOで地球を飛び出し、ラストバトルは月面である。
インフレがすごい。

地球を滅亡から救え!

そして全編を通して描かれる絆と勇気の大切さ。
ラストは熱い元気玉展開で、90年代をジャンプとともに過ごしたおじゲーマーは心を打ち抜かれた。

宇宙大作戦チョコベーダー ウチュウからの侵略者を終えて

いい意味で予想を裏切られた作品だった。
特に勢い十分な熱いシナリオ展開が秀逸。

難点とは少し違うが、古い上にマイナーなRPGなのでネットの攻略情報などないに等しい。中盤のオーパーツ集めはかなり苦戦したが、探索により少しずつ情報が集まっていく過程に懐かしさを感じた。

最後に私のパーティメンバーを張ってこの記事を〆させて頂く。

メイン3人で激さみだれガンを撃ちまくる超絶トリガーハッピーパーティ。

さぁ、次のゲームへ行こう。

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