氷と水の芸術祭 文芸作品第三展示室 36 みんなの俳句大会 2022年8月21日 19:29 のどかにみえる雪合戦にも掟がある。水の中に雪玉を入れてはいけない。水によって雪玉が融け表面が氷のように固まり、人にぶつけると野球ボールが当たったかのように衝撃が大きいからだ。僕は大きめの雪玉をつくると靴紐を結びなおすふりをして運動場の隅に移動した。水溜まりに張った氷を割り、雪玉を水につけた。しばらくし氷が固まったのを確認する。急いで戻ると、向こう陣地の隅っこにいる澤木さん目がけて投げつけた。 悲しみと苦しみはココロの澱おり時が経てば底に深く沈むけれども、、、消えはしない揺さぶられれば何度でも浮かんで舞上がってココロを濁らせるでも、もしも、、、たくさんの綺麗な水が注がれたなら、、、水と共に溢れた澱は流れ去っていくだろうけれど、、、いつの間にか澱はまた溜まっていく 午後3時を回った頃、お客さまがやってきた。歳のころは30歳くらいだろうか。顔立ちの整ったスラリとした女性だ。 「いらっしゃいませ。お好きな席へどうぞ」 そう声を掛けると、彼女はカウンター席に腰掛けた。メニューと水やおしぼりを持っていくと、ふわりとした笑みを浮かべて「ありがとうございます」と言ってくれた。彼女は一口水を飲むと、おもむろにメニューをめくりカフェオレとケーキをオーダーした。コーヒーの準備をしながら彼女を見ると、俯き加減にため息をついている。 もともと、私は氷だったひとつの大きな氷の塊かたまり🧊🧊🧊🧊氷塊🧊🧊🧊🧊とかされていく私はまだ、とけたくないのだと何度も呟つぶやきながら抗あらがいながら次第にわずかづつ氷はとけてもう、わずかしか残っていない 「逃げて今すぐそこから逃げて溶けてあなたは消えてしまう」いいのいいのよほらもう溶けたあたしもともといないのよ「いたよ確かに私は見たよ水も確かに冷えてるよ」そうねありがとそういうものよ消えて心に遺のこるのよあなたも最期さいご煙になるわ大気に溶けて消えていく 見ず見ず見ず見ず愛す見ず見ず見ず見ず ソーダ水溺れるように恋したい口づけのあとは必ず夏氷あいのみず注ぎ注ぎて星飛んで君想えば想うほどに秋出水渡り鳥氷のようなメッセージ水澄むや吾を忘れた日は遠く かき氷時間が経って溶けだして液状になり飲むばかりなり氷河期が終わったけれど地表には多量の水が残りはしない!人類は水の恩恵受けているだけど水ひとつ操れはしない!俳句 水水水水氷水水水水 からの二次創作*作者のみなさま、引用等不適切であればご指摘ください。 ダウンロード copy #小説 #詩 #短編小説 #短歌 #俳句 #ショートストーリー #jhaiku #氷と水の芸術祭 #水水水水氷水水水水 36