さみしくなんて、ならねぇし!
妹がひとり暮らしをする日が近づいてからもなお、ちょっとした不満がある姉。
お風呂入らずに寝るの!?
しかもそこは母の布団だ!
姉がお風呂入ろうと思ったタイミングで、「妹、今から入る宣言」する。
それなのに入る前に、お弁当洗わないでよ!
姉が作った料理を一口も食べないのは鬼畜だよ。
母においしいと言ってもらえたのに…。
自分のお菓子を食べるな!と怒るくせに、その存在を忘れて別のお菓子に手を伸ばしてるよね…?
で、食べないだろうと食べたら、随分あとに、「あれ食べたの?」って責めるのはひどくない?
他にもいろいろある。
小さいことで怒っていると思うだろう。
しかし、こういうのが積み重なってドカンと一発!ってなるのはあるあるじゃないだろうか?
こういったことをクルーさんに愚痴ってると、
『でも、あとちょっとじゃないですか。』とフォローしてくれる。
妹の引っ越しで全てが解決するとは限らないけど…。
しかし、クルーさんは意地悪なことも言ってくる。
『さみしくなるんじゃないんですか?』
ここ最近はこのセリフが増えてきた。
「さみしくなんて、ならねぇし!」
決まってこのセリフで返している自分がいる。
クルーさんが帰ってから、自分のセリフを思い返した。
「さみしくなんて、ならねぇし!」
「さみしくなんて、ならねぇし!」
「さみしくなんて、ならねぇし!」
………
“べっ、別に好きじゃねぇ〜し!”
…………っえっ……!?
何か漫画に出てくるツンデレキャラのセリフみたいだ…。
あれは、本当は好きなのに照れ隠しするセリフで…。
「いやいや!絶対!さみしく、なんて、ならねぇ!し!」
はい、無限ループになりそう(笑)!
そら31年間ずっと暮らしてきた兄弟と離れるのは、“何かしらの感情”が芽生えてくるはずだ。
その“何かしら”はまだここでは明言したくない。
ほぼツンデレキャラと同じ心境じゃないか!
あぁ!クルーさんの意地悪!!
まだその日が来ていないから、どうなるかなんてわからない。
本当に実際過ごしてみないとわからないし!
ほんのちょっとだけ抵抗してみる姉だった。