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PhDの精神衛生の保ち方について考える @2年目
昨年2月は何を書いたかなと遡ってみたところ、5度の中をモコモコダウンを着て歩いていたらしい。今年の私は-5度以上あれば今日はあったかいなとコートを前オープンで着るようになっているので、他人事のようだが順調に適応しているようだ。
その昨年のポストは随分鬱々としているというか、まぁ暗中模索の時期だったので、そんな中で腐らず一歩ずつ日々進むために考えたり実践していたことを書き留めていたようだ。
一年経った今はというと、できないことは未だに山ほどある状態だが、何をしたくて、そのために必要なことが何で、そのうちどれくらいのことがなぜ今できていないのか、についての見通しがある程度立つようになったので、感覚は冬晴れの見通しの良い天気の下一歩ずつ日々歩いている、という感じになった。まぁ自分的には方向性さえ見えていれば、今できないことが沢山あったとしてもそれはこれからできるようになればいい楽しみが沢山ある的な捉え方になるので、精神衛生は昨年より格段に良いと言える。
で、そのメンタル関連の話で最近実践しているのは日常の過ごし方の、アクセル踏み込み型から固定枠を複数作って継続するスタイルへの切り替えである。知を生産する、が仕事なのでアウトプットの継続は第一として、入れるものを豊かにしていかないと出てくるものもつまらないものに停滞してしまう。インプットも色んなタイプのものを入れていきたい訳で、でもこれが終わってからあれ、とやろうとするといつ「これ」が終わるかわからない。
じゃあやりたいことが10個あるなら1日を10分割して毎日継続すればいいか、という結論になった。しばらくやってみるうちに、イロイロなインプット/アウトプットの色鮮やかさがいい塩梅に噛み合ってアイディアがポンと出てきたりするので、自分にはあっているらしい。
また固定枠制にすると、別に1日そのタスクを7時間やらなくとも、2時間やれば良いので、ちょっとでも進めておかないと、とお尻を叩かれる気分になりダラダラしなくなる (まぁ7時間集中できる人も全然いると思うが、切迫感が無いと昼寝し始める自分はこういうスタイルに落ち着いた)。
ポモドーロは結構皆やっていると思うが、合間の10分とか30分の休憩でのストレッチ、ヨガ、筋トレの効果も最近感じるようになった。翌朝の身体の凝り具合が違うし、ジムでまとめて運動するより結果的に総運動量も多くなる。完全に言っていることが30代になってしまったがまぁ、真面目に健康に生活してこその研究である。
色々ここまで仕組みやルーティーンについて書いたものの、例えば生理とかPMSの時期は皆さんそうだと思うが完全にメンタルが死なので、湯たんぽを抱えてベッドの上でヒラメのように横たわるしか無い時もある。
以前働いていた時は、「薬を飲んで生理を止めて (管理して) 仕事に支障が出ないようにするのが正しい有能なワーカーである」と言うnormが存在していたので、(I repeat, "そういうnormが存在していたので"、) 従順なワーカーだった私も飲んでいた。が、休職を機にやめた。まぁ、フーコーならなんて言う?という話である。管理するなんぞクソ食らえである。
元気が良い日もあればどうにも進まない日もある、良いんですそれで。人間だもの。
なので、まぁ元気な時に作ったルールをフォローできない日があっても、あー今日は無理だったな、明日は元気戻ってくるかな、戻ってきたらルーティーンに戻ろう、くらいのゆるさが、メンタルの安定には重要なのだ。多分。
ちなみに生理痛に苦しむcomradesの方々へシェアすると、フワフワのあったかい色合いの毛布、いい香りのキャンドル、ミントティーのコンボはわりとオススメである。(個人的最強ミントティーはpukka。イギリスではそこら中にあったがアメリカではお洒落スーパーに行かないと手に入らないのが難点)
PhDは修道院か寺、と昨年書いたが、実際問題そういう内面とどこまでも真摯に向き合える日常の連続を、ありがたいと思えるメンタルを保つことが大変重要だと思う。
世のPhD仲間の皆さん、今日も一歩進んだ自分をエライと褒めて、明日もまた一歩頑張りましょう!