鳩に自分を重ねる

この前の夕方散歩していたら、畑の周りに張られてた網に、鳩が絡まってた。

鳩は害獣らしいから、そのまま放っておこうかと思ったけど、ぐるぐる巻きになって動けなくなってる姿がまるで自分を見てるみたいで、かわいそうになって解いてあげた。

網は予想以上に絡まっていた。鳩が自分で外そうとして、暴れているうちにもっとぐるぐる巻きになって、どうしようもなくなったんだなと思った。

そういうところもわたしみたいだと思った。

羽根を傷めないように、だいぶ時間をかけてやっと解いてあげたら、鳩はさっさと農道の真ん中まで歩いていって、羽根を何回かパタパタさせた後、バサバサと飛び立っていった。振り返りもしなかった。

いや、あんなに苦労したんやから、お礼の素振りぐらいみせてくれても・・って思ったけど、野生の生き物なんやから、そんなの期待する方が間違ってるんだろう。

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こんな風に自分を重ねてしまうのは、投影っていうらしい。

投影
心理学で、考え方や行動に心の内面が表現されること。自分の性質を他人の性質にしてしまうこと。

コトバンクより

わたしは、鳩に自分を重ねてしまったと、いうことになるんだけど。

よく「あの人かわいそうだな」って思うけど、それも本人は、自分のことをかわいそうだとは思ってないんだろうと思う。

わたしが自分のことをかわいそうって思ってるから、自分と重ねて「かわいそう」って思ってるだけだ。

それで相手を決めつけてるのは、相手に失礼なのかもしれないなぁと思う。