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笑いながらトランクに乗った思い出

昨日突然、高校の後輩から留守電が入っていた。

「あの、コレは吉田先輩の携帯電話で間違いないですか? もしよければお話ししたいんですが…」

10年くらい会ってないし、やりとり年賀状くらいなのにどうした!? と思って電話したら、普通に元気だった。どうやらつい最近、夢に私が出てきて、私が何か言ってるけど何言ってるかわからなくて気になって…と言ってた。

後輩は石垣島出身の奥様と結婚して、私が石垣島に居る頃に一度島で会った。その際、「車で送ります」と言ったけど、「奥さんも子どもも車に乗ってるし荷物もあるから乗せられないので、トランクに乗りますか?」と言った。

驚いたが、乗せてもらう身であり、また誘拐でも死体でも夜逃げや逃走でも無いのにトランクに乗せられるというシチュエーションが面白くて了承し、石垣島の図書館前までトランクに乗った。

どこから乗ったかは忘れたけど、そんな長距離では無く、私はトランクの中でひとりでゲラゲラ笑ってた。

後輩はそれをずっと気にしてたらしい。「あの時は精神的に1番ダメな時期で、まともな判断できずにすみませんでした!」と言ってた。

確かに人によっては「失礼だ!」と自尊心を傷つけられるかも知れない。高校卒業して10年ぶりに会った先輩を車のトランクに乗せるのはだいぶおかしい。しかし私はちょっとネジが壊れてる部分があるので、そのシチュエーションを楽しんでた。何の悲壮感もなくトランクに乗せられた人の爆誕である。

私のそういうとこ、だいぶ好き。

5月に石垣島の図書館を通った時に、実はちょっと思い出してた。


後輩が元気でよかった。

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よしだみねこ
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