スピリチュアルってなんなんだろう

スピリチュアルってなんなんだろう。
なんなんでしょうね、スピリチュアルって。

ちなみに私はスピリチュアルな方の人だなぁと自覚しています。何かが見えるとか、何かのメッセージが聞こえるとか、自動書記ができるとかではないけど。うまく言葉にはできない不思議な感覚があるのと、直感に従って動きがちで頭でいろいろ考えた時よりも直感で動いた時ほどいい流れに乗れる性質がある。たまたま伝授されたレイキヒーリングはできるけど、時々自分にだけやる感じで。

何でスピリチュアルについて書きたくなったのかと言うと、SNSでとある出来事を目にしてすごくモヤモヤしたからだ。

批判をしたい訳じゃないのでどう書いていいか難しいけど書いてみたい。イベントの名前を伏せてわからないように書こうとしてみたけど、そうすると逆に大切な部分が伝わらないから書くことにした。

いのちの祭りという大きな音楽のお祭りが開かれた。私の友人や知人も出演したり何人か行く人がいたので興味深く見ていた。その祭りの為に村ができたような規模で、音楽を中心に、自然回帰的な生き方をしてる人、村作りしてる人、スピリチャルな生き方をしてる人、麻の効能や解放を説いてる人、ヒッピー的生活をしてる人なんかが主なメンバーというか、そういう趣向な人たちが集まっているイメージ(もし違っていたらすみません)。

詳しい理由はわからないけど、最終日に参加していたお客さんのひとりが飛び降りて自死したという。最初は転落事故のように書かれていたけど、最終日まで参加した方の話をいろいろ見てると自死なんだろうと思う。そのことに関して、主催者側に責任を取れとか、管理がなってなかったんじゃないかとか、そういうことを言いたい訳じゃなくて、何ていうか、そのような出来事があっても、なんかキラキラした投稿や、「素晴らしい祭りだった、ありがとう！」みたいな締め方にしてる投稿が目立ってモヤモヤしたのだ。

人が何を感じでも自由だし、本当に最高だったと感じでもいい。だけど、その死をなかったことみたいにするのはいかがなものかと。仮にも「いのちの祭り」って名前でやってるんやから、誰も止められなかったのかも知れなかったけど、なかったことにするのはやめてほしい。スピリチュアルの悪いところが出てる気がした。

私が感じるスピリチュアルの悪いところ。現実を見ないで逃避する。明るいところばかり見て都合の悪いところは無視。何でもよかったことにし過ぎ。自分の本当の感情に蓋をして「ありがとう」とか「感謝」とかで解決しようとするところ。その割に感謝できてないところ。自分じゃない誰かに何とかしてもらおうとしすぎるところ。書いてて思ったけど、私が過去にそういう傾向が強かったり、そういう人を見てきたから余計にモヤモヤするのかもしれない。

スピリチュアルな方のひとりとして、最近気づいたことがある。これはもしかしたら私の場合だけかも知れないし、コレが真のスピリチュアルだ！　と言いたい訳じゃないし、自分が優れてるなんて思ってはないけど伝えてみたい。

現実に起きた出来事に対して、ひたすら自分が感じたことを味わう。私という人間が感じること、湧き上がる感情や想いから逃げない。どんなに世間が良しとしてきた事柄と違っても、自分というたったひとつの個体から溢れてくる感情や想いを味わって認めること。どんな自分も許して、その人(自分)の人生を愛して生き切ること。それが私が感じるスピリチュアルな生き方。自分から逃げないというのかな。自分の性質、感情や想いから逃げないで、どれだけ受け入れていくか。こう書くと究極の自分本位だなと思うけど、私はそう心がけていけばいくほど人の気持ちを感じられたり、不思議と人のことを尊重できるようになってきた。

幻想的なスピリチュアルに偏っていた時の私は、自分の感情や現実を見ないようにしてた。ドロドロした感情や悲しみや不安を抱えて生きてきた自分を変えたくて、キラキラした自分になりたかった。うんこに芳香剤かけると余計にひどい匂いするけど、そんな感じ。そういえばある人に「峰ちゃんは、例えクソまみれになっていたとしても、すごく愛されてるから！」と言われたことあるな。

今でも自分の感情を感じるのが怖いところがある。私には強烈な業というか、何かすんごい怖い部分があることを自覚してて、もしかしたら人も自分も殺してしまえるんじゃないか？　というくらいの何かを感じてる。物理的にというより、感情が暴走したら言葉や行動ですごいダメージを人に与えてしまえるような部分。かなり強烈なものを自分が持っていることがわかる。そういう部分を私自身が恐れていたのだけど、そこをどんだけ恐れずに自分が受け入れて、認めて、愛していけるかかなぁなどと思ってます。

悲しいけど私は自分のことしか愛せないのかもしれない。

そういう自分も、ただ受け入れて、この人生を愛して生きるのが、私にとってのスピリチュアル。スピり気味な自分を少し恥ずかしい気持ちとか、逆にあなたたちとは違うとか思ってた時期もあるけど、逃避するんじゃなくて、どんな出来事も感じて、考え続けながら、どんだけ現実に落とし込んで自分の人生を謳歌できるかが大切なんじゃないかな。

それは大きな祭りの渦の中ではなくて、小さくて静かな生活の中でできること。お祭りは好きだし、お祭りは必要だと思う。だけどお祭りだと言うのであれば、祈りのない無責任なバカ騒ぎはしたくない。それも人それぞれではあるから、私がしたくないだけなんだけど。

参加してない私がこんなにいろいろ感じたのだから当事者の方々には言葉にしなくてもいろんな思いがあるのだとは思う。簡単に言葉にできなかったり、その人の人生を肯定する為にあえてポジティブな言葉を使っている人もいるだろう。だけど、ひとりの命の死を無視しないでほしいなと思った。それは自分の命も無視することだから。

スピリチュアルって、与えられた器や魂を大切に尊重し合うことなんじゃないかなと私は思う。

最後に、お会いしたことはないけど、この課題を与えてくださった方のご冥福を私が住む町からお祈りします。

また主催者側やその現場を目撃してしまった方の心には大きな痛みが残っていると思うので、答えをすぐに求めたり出さずに少しずつ心が癒えるの待つ時間を大切にしてほしいなと思います。