日本人が職場で英語を使って会話するときに役に立つシンプルな3つのポイント
とある朝礼での出来事。
日本人社員のひとりがいくつかの連絡事項を6人のチームメンバーに対して伝達していたときのこと。
聞いている私が要点を掴めないなと感じ、見回してみると、他のメンバーは傾聴しているように見える。
そのまま朝礼が終わりかけたので、最後に確認してみた。
「***(クメール社員の名前), can you repeat what did she share?」
するとクメール社員は想い出しながら何点か発したが、ポイントは言及できていなかった。
そのため日本人社員に再度内容を復唱してもらい、別のクメール社員にリピートしてもらって、終了した。
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当社は日本人とカンボジア人の混合チームで、共通言語は「英語(グロービッシュの方)」である。
こういう環境下だからこそ以下のアタリマエを特に注意しなければと思っている。
1. 会話の質が成果に直結
当然だが会社はヒトの集合体であり、ヒト同士がやり取りし合ってアウトプット(=成果)を出す。つまり、社内で起こる会話一つ一つの積み重ねが、成果を生み出す土台である。
「会話の質の高さ」=「伝えてたことが正しく理解されているかどうか」
社内の各所で行われる会話の質を担保していく仕組みや習慣が重要だと思う。
2.誤解のない会話はない
文化や教育背景が全く異なるため、ひとつひとつの言葉の定義ですら伝え手/聞き手で認識が異なる。
そうした一致しない意味合いの単語を積み重ね、会話のキャッチボールするのだから、危険極まりない。
即ち、”100%正確に伝える(聞く)ことは不可能”だということ。
100を言っても、50か60しか伝わってないはず。
伝え手と聞き手の双方でこの基本的な理解に基づけば、伝え方/聞き方が変わるし、それなくして会話の質は上がらない。
3.Telling,Writing,Repeating and Checking
「言って、書いて、リピートして/させて、チェック」
これは当社のAction Policy #9で 、行動レベルで習慣化するため、ダイレクトな表現にしている。お察しの通り、山本五十六の名言をモチーフにしている。
やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。
山本五十六
これらの行動を侮ると、大きなやり直しや致命的なミスが後で判明し、とてつもないロスになる。
「言いっぱなし、聞きっぱなし」ではなくて、双方が責任を全うして初めて会話の質が担保される。
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当社は新しい社員が毎月入ってくるような環境なので、習慣化できていないメンバーもまだまだ多い。
習慣化が社内文化になるまでの道のりは長いけれど、根気強く取り組みたい。
〆