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【映画感想文】僕らの世界が交わるまで⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
『僕らの世界が交わるまで』(ぼくらのせかいがまじわるまで、原題:When You Finish Saving the World)は、ジェシー・アイゼンバーグが長編映画監督デビュー作として脚本・監督を務めた2022年のアメリカ合衆国のコメディドラマ映画。
ストーリー
「息子とは分かり合えない。」
「お母さんは分かってくれない。」
親子はお互いにそう思っていた。
どうして、いつからこうなってしまったのか。立ち止まらず振り返らずに進んできたから、こんな状態がいつからなのか、何が原因なのかは分からない。
バリバリ働くママと、フォロワー20,000人のユーチューバーの息子の世界が交わる日はやってくるのか。
感想
面白かったです。
なんでこうなってしまったのか、という母親の気持ちが伝わってきます。大好きな息子の気持ちが、心がぜーんぜん分からなくて悲しいんですね。でももうどうにもならない。時は戻らない。他人の心優しい子と自分の息子を比べたりして、そんなことは意味がないと分かっているのに。…痛々しい。
でも子どものことを分かってる親っているんでしょうか。いくら子どもが小さくても、別の人間の別の心。分かった気になってるだけですよ。分かってません。まずは分からないことを認めることです。そしてよくよく話し合うことです。話せなければ観察することです。それでもたぶん分からない。だから思いやることが大切です。相手を思いやれないなら、いっそ離れた方がいいです。
本人たちは気づいていないかもしれませんが、結局は似たものどうしのママと息子なんです。自分が傷ついたときに母は息子を、息子は母を思い浮かべる。たぶん慰めて欲しいのでしょう。そして慰めてもらえなくて相手を責める…の繰り返しになるような気がします。
お互いがそのままでいいのなら、それで良いと思います。
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