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【映画感想文】愛に乱暴⭐︎⭐︎⭐︎

主演・江口のりこ
出演・小泉孝太郎
   馬場ふみか
   風吹ジュン
監督脚本・森ガキ侑大

ストーリー

 夫の実家の敷地内に建つ“はなれ”で暮らす桃子は、結婚して8年になる。義母から受ける微量のストレスや夫の無関心を振り払うように、センスのある装い、手の込んだ献立などいわゆる「丁寧な暮らし」に勤しみ毎日を充実させていた。
「私ね、わざとおかしいフリしてあげてるんだよ」
 いびつな愛の暴走が日常を侵食していく―。(公式ページより)
ヒューマンサスペンス

感想

 男性目線だと思いました。「丁寧な暮らし」もそこまで丁寧ではないし、暴走も、そこまで暴走ではなかったような。これくらい? こんなもんじゃないだろ! と思いました。ただ単に私が怖い人なのかもしれませんけど。原作も吉田修一さんという男性の方でした。やっぱり男性が女性を描くと、女性に対しての願望が出ちゃう気がします。このストーリーだと結局妻は我慢、浮気旦那はしょうがない、浮気相手は妊娠したから勝ちみたいなまとめ方で、非常に腹立たしいです。

 人を恨んだり憎んだりするのって、疲れるし何よりイヤなものです。妻に、そういうことをさせている訳ですよ、旦那とこの女は。そんなに妻のこと嫌いだったのか。桃子はつまんないとか言ってほんとムカつく。妊娠したのが理由なのに、妊娠してなければ別れる勇気もないくせに、避妊もしなかったくせに、「全部自分が悪い」っていうのが男らしいと思ってるところが、ほんっとにムカつく!! 何より赤ちゃんがかわいそうじゃないですか。その誕生を確実に恨んでる人間が1人できてしまったんだから。そんなの関係ないですか。もうこの直後にさっさと結婚して、妻のことなんか綺麗さっぱり忘れられるんだ。逞しいし、図々しい。妻よりそっち側(もしかしたら原作者、監督も含め)の人間の方が私は怖いです。自分たちを正当化して、みんなで妻をおかしい人扱いしてるんだから! 桃子さんは悪くないし、いびつじゃない! 暴走したのは旦那と浮気相手!! と私は思いました。

 妊娠できるかできないのかというのは、大きくなってからじゃないと、子どもの頃には分からないんですよね。増やすことってその本人の生命維持的には重要ではないから、もし生命維持の方が大切となるとそっちを優先されてしまうから。あらかじめ自分がどっちか分かっていたら、これからの人生も考えられるのになと思います。


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