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【うつ病体験記】当事者はどう考え、感じるか?

ここ最近暑さが厳しくなってきました。そして私のうつ病も悪化してしまいました・・・

休養(本当は療養したほうがベスト!)している中本当に暇で、かといって何か趣味ごとをする意欲はなく、常にいろんな考えが頭の中を巡っていく・・・

そんな中で嫌な気分・考えを忘れる唯一の方法としてこの記事を書くことにしました。今現在うつ病で苦しんでいる人への共感とうつ病の人へのさらなる理解の深まりがあればと思います。

1.生真面目なほどうつになる

私の場合はほとんどこのパターンだと思います(それ以外であれば、過労や近親者との死別など)。特にいろんな人に対し「誠実でいなければ・・・」「いい人であり続けなければ!」と思うことで次第に板挟み状態になります。もちろん真面目くんだから「友達には迷惑かけられない!」と思って相談せず・・・

次第に窮地に陥っていきました・・・

ちょっとしたミスあるいは全く関係のないことまで「自分がもう少し頑張っていれば・・・」と思うようになります。一般的には「自分のせいだ!」と思い詰めるイメージがありますが、私は「自分がもっと頑張っていれば」「もっとやれたはず!」と自分が飛び越えられるハードルを知らず知らずのうちに高くしてしまいました(そんなもんくぐりゃいいだろ!!)。

2.思考停止と歪んだ認知

そのうちにちょっとしたことから「自分はできない人間だ」と感じ始めます。ミスをするたびに「周りに迷惑をかけている」と感じます。実際に迷惑になることもありますが、一生懸命努力したはずなのに、その結果迷惑をかけたという二重の責任感を感じ始めます。そして最後にこの考えに行きつきます。

社会に迷惑をかけるなら、自分は死んだ方がましだ

はっきり断っておきます。うつ病を発症しても自殺はとてつもなく怖いです!(あまり細かいことは語らないでおきますが、本能的に恐怖を感じます!)

だから「生きたい!」という思いと「死ななければ」という思いで頭の中が混乱してきます。そうなれば自殺どころでなくなってしまい同じ場所を延々と歩き回ったりしてしまいます。完全な思考停止状態でした。明日生きようか死のうかなんてもう考えてもいません・・・

ちなみにうつ病は男性に比べて女性が発症しやすい傾向にあり、うつ病により自殺をする傾向は男性が多いという調査結果があるそうです。ちなみに私は男なので、当然自殺傾向が高いということから担当医にはものすごく心配されました・・・

3.回復も素直に喜べない

よくうつ病では回復期が自殺の危険があると言われますが、恐らく一度うつ病で問題(自殺未遂など)を起こした後、そのことをより一層「いろんな人に迷惑をかけた!」と思って後悔してしまうのだと感じました。実際私は失踪後に手厚くケアをしてくれた家族や担当医の方、(数少ない)友達に対し合わせる顔がないと思うほどでした。一番心配してくれた母が作ってくれた料理も「こんな自分は食べる資格なんてない」と思い辛くなりました(とはいえ食欲には負けました!)。

うつ病で一番しんどい時に起こった出来事について、やはり「自分のせいだ!」と感じてしまうのでした。

何度もいろんなことを思い出しては「やっぱり自分はこんなところで助かる資格はないんだ」「なんであの時死ねなかったのか」と自責の多いこと・・・・

正直めちゃくちゃしんどいんです、これが。ダイエット中にケーキ食べたいのを我慢するくらい辛い!(いやそれ以上・・)

結局また認知が歪みだし振り出しに戻る。または、些細な他人の態度の変化から人間不信になったり・・・・

そもそも思い詰めるまで他人に相談しない理由の一つに「話してもわかってもらえない」「他人は頼りにならない・信用ならない」といった考えもありました。多分裏を返せば自分が他人の話を理解しなかったり共感しなかったりしていたんだろうなと思います。

・・私冷たい人間だったんだなー(´・ω・`)・・・

4.うつ病の兆候

こういった状態になる前に兆候が出てきます。まずは複雑なことが考えづらくなってきます。パソコンがフリーズして重くなるように、脳の思考回路を働かせるのに無駄な負荷がかかっているように感じます。

また、非常に疲れやすくなります。ちょっとしたことでも体がだるく感じるようになり、次第にするべきことまで億劫になってきます。当然肩はこる、頭は重い、眠れないか寝すぎる(寝足りなく感じる)といった身体症状が出てきます。

5.まとめ

うつ病になる前まで、うつ病を患う人の苦しみを私は理解しているつもりでした。しかし、結局のところ本やインターネットでかじった「知識」にすぎませんでした。確かに知識は必要です。でも、知識を持っていた私はいつも自己中心的な考えの人間でした。

うつ病を体験し、悪化することで私はようやく言葉にできないうつ病の苦しみを知りました。

この苦しみはあくまで私個人のものであり、他の誰かがおんなじ苦しみを感じることはないかと思います。しかし、かつての知者として叡智にとどまる私に対するせめてもの罪滅ぼしとして、私のうつ病体験を記事としてまとめてみました。

より一人でもこころ安らかに生活ができる時代が到来することを願いつつ、この記事を書きました。

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