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子どもと体験を共にする

この秋から、平日にお休みというのが増えた。
息子は小学生なので、わたしが平日にお休みでも、
息子は学校に行かなければならない。

学童保育に寄らずに、
「下校班」のお友だちと一緒に帰って来られるのが
嬉しいようだ。

きっと、今までは、学童保育に行きながら、
横目で「下校班」で帰るお友だちを
うらやましく見ていたのだろう。

一方、娘は、わたしが平日のお休みの日は、
保育園はお休みということにしている。

この年頃の子どもとふたりで過ごす体験は、
久しぶりである。

さて、少し離れた街に用事があったので、
娘と出かけた。
夫の用事を待つ間、
小さな鳥の動物園があるので
そこで過ごそうということになった。
お兄ちゃんが、寂しい思いをするので
普段は、ふたりで出かけることを
言わないようにしていたのだけど、
小さい動物園にはもう興味がないかなと思って、
「ここちゃんと鳥の動物園に行くけど、
行きたい?」と尋ねると、
「いや。」と少年特有のそっけなさで返ってきた。
「やはり。」と思って、
「じゃあ、きょうはここちゃんと
鳥の動物園に行ってくるね。
アルくんは、来週、学校が早く終わる日に、
お母さんと行きたいところがあったら
行こうね。」と伝えておいた。

娘と鳥の動物園に行った日の夜、
息子は、娘が寝室に行った後に
そっと寄ってきて、
「あのさ、
来週、学校が早く終わる日にさ、
鳥の動物園に行きたいな。
ここちゃんとお母さんがどんなところで
どんな体験をしたのか知りたから。」
と告げてきた。

あ、そうなんだな。
やっぱり気になるのか。
お母さんと何をしたか、
どんな時間を過ごしたのか
自分も体験してみたいんだな。

体験を共有することって
子どもが育っていくうえで
大切なことなんだと気づいた。


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