子どもとわたしに境界を作る①
母親というものは、本能的に、
自分の子どもに共感する力が大きくなるように感じる。
それは、この子が今何を考えているのかな、とか、
この子は今何を感じているのかなとか、
思い測るような類のものではなく、
もっと本能的なもの。
特に、危機的な状況の時には、
強く自分のことのように感じる。
もうこれは、人間が狩猟生活をしていた頃に
危機を察知できないと生き残れないっていうので
遺伝的に淘汰されなかった力だろう。
子どもに起こる危険を
自分が体験しているように感じることで
子どもを守っていたのだろう。
そういうわけで、
危機的な状況の時には、
特に子どもが体験していることが
自分のことのように感じるのだけど、
現代では、
命の危険があるような危機的状況って
日常的には起こらない。
だから、現代の母は、
子どもと自分が一体化しているように感じるのが
よくない方向に働く。
干渉的になったり、
抑圧したり。
毎日続くと、
子どもは主体性を失うだろう。
息子は、わたしの顔色を伺う時がある。
何をするにしても、
あれをしていいか、
これをしていいかと尋ねてくる。
わたしと子どもは別の人格だから、
子どもを一人の人として、尊重しないといけない。
息子が困るだろうからという理由で、
息子の領域を侵してはいけないのだ。
ちゃんとそこに境界がないといけないのだ。
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