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変化を重ねてたどり着く

今日もほとんど家から出ることなく家族で過ごした。お昼にかろうじて予約していたパンを受け取りに、近くのパン屋さんまで子どもたちと出かけた。

6~7種類ぐらいのパンがセットになったものと、シュトレンを予約していた。去年も同じものを買っておいしかったのでリピートした。シュトレンは義母へのプレゼント。パンセットはランチに食べた。

ちょっと残るかなと思ったけれど、子どもたちがバクバクと勢いよく食べてくれてほとんどなくなってしまった。たまにしか食べられないから、ありがたみがある。また次もリピートするだろう。

フランスのポスター画家レイモン・サヴィニャックの自伝を読みはじめた。2007年に出版されたもので生誕100周年を記念した本らしい。サヴィニャックの絵はかねてから見ていたけれど、どういう方なのかはあまり詳しく知らなかった。

自伝だけあってサヴィニャック自身が幼少期から振り返りながら語り口調で書かれている。それがまた妙に軽快でおもしろい。フランスならではのエスプリというものだろうか、何度も職を失ったり戦争へ駆り出されたりするのだけれど、それすらもどこかクスリと笑えるエピソードになっていて楽しい。一気に半分ほどを読み進めた。

サヴィニャックがあの特徴的な、明解でメッセージ性の強いシンプルなタッチに行きつくまでの経緯が見てとれて興味深い。時代の流れもあるのだろうが、迷ったり、誰かに影響されたりしながら描き方を変え、時間をかけてようやくたどり着いたものなんだなと思うと、勇気をもらえる。

私はコロコロと考え方や自分の居場所を変えたり、絵の描き方も変えてしまう。どれも長続きしない。これでいいのかなと思うこともあるけれど、長い目で見たらそんな変化も何かの結果に繋がっているのかもしれない。サヴィニャックのように時間をかけて、自分に合うやり方が見つかればいいなと思う。


いつも見てくださったり、イラストを使ってくださってありがとうございます。いただいたサポートは、子どもたちのおやつになります。