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子どもと学ぶセルフラブ〜ボディシェイミング(体型批判)について

私は生まれた時から肥満児で、小学生一年にはダイエットをはじめ
16歳からは20年間の長きにわたり、過食症という摂食障害を患っていました。

現在ではアメリカへ移住したことと、私のすべてをそのまま愛してくれる夫に出会ったことにより過食嘔吐は克服しましたが、今でもストレスが強くなると暴飲暴食が出ます。

私の過食はいくつかの
”トリガー(きっかけとなる要因)” があることが
ヘルスコーチとのコーチングや催眠療法士達とのやり取りによりわかりました。

過食の傾向が出たとき
Falling off the track.(健康的習慣からの脱線)には、自分で冷静に分析をして

Getting back on track.(健康的習慣の路線に戻る)
自己管理ができるようになっています。

10代の頃の過食のトリガーは
紛れもなく
ボディーシェイミングによるものでした。

ボディーシェイミングとは?

ボディシェイミングとは、人の見た目を馬鹿にしたり、批判したり、意見を言ったりすることを指します。

相手が望んでいない場合、意見を求められていない場合は
ただ屈辱的な思いをさせるだけで、

例としてよくあるのが、久しぶりに会った友人に開口一番「どうしたの?太ったよね〜?」と言ったり、「顔どうしたのニキビがすごくない?」と言ったり
褒めているつもりで、⎡痩せたんじゃない?⎦などと言ったことが
相手を落ち込ませることにもなったりします。

外見によるコンプレックスなどは、何も太ってるから持っているわけではありません。痩せ型で太れない悩みや、食べることが困難な摂食障害で苦しむ人もいます。

なので見た目に関するコメントをすることは基本的にしないのが
アメリカではマナーです。

ボディシェイミングは、相手の自尊心を傷つけること
それらの何気ない言葉により自己肯定感を低くするきっかけとなり、
それが無理なダイエットや、過剰な整形につながったりします。

ボディーシェイミングはどこで起こる?

テレビのお笑い番組で女性芸人へのブスいじり。
男性芸人(同じ女性の場合もある)
女芸人がみずから、わざとブスやデブで笑いをとるご本人が
痛々しく私には到底観ていられません、、、、悲。


中学に上がってからは同級生の一部の男子による
体型に対するからかいを受けましたが
(あれは言葉のいじめレベルで本当に辛かった。)

ボディーシェイミングは家族から受ける場合も多いです。
親や兄弟や親戚。

私の場合は、両親から日々言われていた事と
たまに親戚の集まりで会う叔父叔母からの
心ない言葉を大勢の前で
⎡また太ったなお前は、親よりもでかいじゃないか?⎦
⎡ちょっとは痩せる気がないのか?⎦
⎡食べ過ぎだよ!⎦

よく言われ

そう言われて泣きたい私、嫌だと訴える私を
かばってくれるどころか、
太った私を
”不憫で、みっともない”と言う親が
小学生の頃からダイエットを一生懸命させられました。

救われることは、私はちっとも自分をみっともないと思ったことは
今まで一度もなく、自分のことが大好きでした。
(わー、子供の頃の自分をハグしたくなる!)

自己愛だけは強く心にあったので
自殺したりしないで済んだのかもしれません。

見た目の違いについて幼稚園児から学ぶニューヨークの教育

私には8歳の娘がいます。
自分のことが大好きで、誰かと自分の見た目を比べたり
他人の見た目の話をすることもないのですが

これは、幼稚園から絵本などで始まる
他者との違いを学ぶからです。

人種や性、言語、宗教、文化、障がいなどの
人間の多様性

ニューヨークは人種のるつぼ、Melting Potですから
そこで暮らす一員として社会参加している自覚
隣人のことを知る学び、

みんな違って当たり前で、自分が心地よく暮らせるために
他者のこともジャッジしたり差別されたり、取り残されたりしない世の中をつくろうねということです。

そこでまずは、いろんな人がいるということに
早くから気づかせる事と同時に

私たちは、そのままで完全な存在である。ありのままで美しい。
自分の良いところや、好きなところを言って
自己愛も育てていきます。

思春期にそなえよう


とはいえ、思春期になるとこれは世界共通
急激な体の変化に戸惑い、ホルモンにより心も不安定になってきますので

幼い頃は、気にもしていなかったことに
同世代の友人から聞く悩みや、ネガティブトークから
影響を受けることもあると思います。

1.バウンダリーについて教える

これは私の経験ですが、
”私は私、個性的だからいい。”と心から思っていた
中学、高校時代に

休み時間に女友達と繰り広げられる、ファッション雑誌をみんなで見ながらするおしゃれの話で
私と20KGは痩せているような、超スタイルのいい
クラスでも可愛いと言われているようなコが

⎡こんなスカート、足がもっと細くないと恥ずかしくてはけない。⎦
と言っているのを聞いて

(今ならスタイルが良くとも、自己肯定感は低いことがあることがわかる)

”足が細くないとミニスカートは履けないものだ”
というすり込みが自分にもされて

こんな服着てみたいとすら、人前でいってみるのも
女子の世界ではお門違いのように思えた。

既存のLサイズすらも入らないような体型でしたから
彼女達が、自身のことを話していても、
私は心の中で、

自分はもっと無理じゃん

と間接的に言われているような感じがした。

それからは、別に仲間外れにされたわけでもなく
会話にも参加できないし、そうだよねー私も無理〜とか
話を合わせたくもないので 笑

もっぱら休み時間は、
1人で自分の机でヘッドフォンをし(誰にも邪魔されないようにするため)
好きな音楽を聴くか小説を読むことにしていました。

自分で、サラーっと
友達をなくさずに、周りと孤立せずに
バウンダリー(他者との境界線)を引くことを身につけました。

他人の感情や考えと自分のものと混同しないようにすると
とっても快適になります。

2.カラダについて一緒に学ぶ

カラダの変化について
サイズの話、形の話、においの話、生理現象、毛の話 etc.

小さな子供が、笑って話すようなことを
きちんと知ってもらって話し合おう。

目に見えているカラダの事の他に
感情や心のこと

も気づかせてあげよう。

元気に見えるお友達もあなたも、
心が傷ついていたり
気持ちが晴れない日があるんだってこともわかっていると
思いやりの気持ちが自信と他人へ対して持てるよね。

そう言うことが、自分の言動や行動に反映してきます。

女の子のお母さんにおすすめ
思春期前に一緒に読みたい私のおすすめの本。

The Care & Keeping of YOU.1
The body book for younger girls.


ボディポジティブについて

昨今の自己肯定感を上げる方法やセルフラブなどの高まりにより
ボディーポジティブムーブメントも
SNSでも様々な体型のモデルやセレブリティーの発言で
見かけたことがあるかと思います。

ボディーポジティブとは
自分のありのままの身体を受け入れることを目指すムーブメントのこと。
太っている痩せているなどの体型やスタイルに関わらず、誰もがポジティブなボディイメージを持とうという考え方です。


本音を言うと、私はこのムーブメントがあってよかった!
もういい加減に見た目の話これでおしまいにしようよ
と、嬉しい反面
でも、やっぱりありのままの自分受け入れられないときあるんだよね。

ある日突然、加齢と共に現れたシワや増えた白髪
コロナ太りで自分の写真写りが気に入らないなど。

ボディーニュートラリティーの考え方

ボディニュートラリティー またはボディーニュートラルは、
見た目よりも自分の身体でできることに焦点を当てた考え方。
ポジティブに捉えられなくても、自分の身体をあるがままに受け入れ大切にしています。

ボディポジティブができない自分や自分のコンプレックスに対して
ネガティブな感情を持ち続けることや、
肯定できない自分自身を許せないことも、
セルフ・イメージやメンタルヘルスにダメージを与える可能性があるからです。

それよりも、
ボディニュートラリティー は

例えば、
”セルライトがあって太ももがぶよぶよの私の脚は美しい大好き。”
と言うことではなくて

”いつも私を、いろんなところへ歩いて連れて行ってくれる脚、
今日もありがとう。”

そんな視点の考え方です。

見た目にこだわらない。カラダへの感謝と愛を
セルフケアとともに子供たちに
早いうちから伝えていきたいです。





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