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MiLI設立秘話ーー神コンテンツは突然に

皆さん、夏は涼しいサンタクルーズ(カリフォルニア)からこんにちは!MiLIの木蔵(ぼくら)シャフェ君子です。

今日のnoteでは、2013年、日本人の99.8%(すみません適当です)が「マインドフルネス」というと「ナニソレ?」であり、「瞑想」というと「怪しい、大丈夫?」という時に、なぜ私たちがマインドフルリーダーシップインスティテュート (以下MiLI)を始めたかについてお話ししたいと思います。


スネに傷持つ三人がマインドフルネスで救われ、マークさんに出会う

今から10年以上前わたくし木蔵は、カリフォルニアで小さな会社経営をしながら燃え尽きて、心身の不調をきたし、杖をついての生活を余儀なくされていました。

MiLIの仲間である荻野淳也、吉田典生も別々の道で挫折や痛い思いをし、それぞれが偶然にマインドフルネスに出会い、立ち直ったのでした。

私たち3名とも、ビジネスでのリーダーシップ経験と、コーチング、N L P、経営学など様々な学びを経たうえでマインドフルネスに出会い、また仲間が仕事のために心身を病んだり、自死にまで至ってしまったのを目の当たりにし、「日本の会社や社会で、根本的なブレークスルーを生むのはこれだ!」と確信したのです。

以来、私は自分の研鑽のためにも、日本に良い形でお届けするためにも、最高の先生から学びたい!とたくさんのワークショップや瞑想修行に出向き、そこで紹介されたのがシリコンバレーでも高明なコーチ・禅僧・作家のマーク・レサーさんでした。

2013年3月、念願かない初めて会ったマークさんは、かつてC E Oとして短期間で億単位のビジネスを構築したイメージとは裏腹に、その禅僧らしい穏やかな佇まいで、まさにマインドフルリーダーと言える方でした。

私は、まず最初のゴールとしてマークさんに日本で教えていただくことを決め、既に友人だったコンサルタントの荻野淳也に連絡しました。荻野も直感的に、迷いなく、一緒にやることに合意してくれました。そして、もう一人のMiLI理事吉田典生も、その頃東京で本格的にマインドフルネスと瞑想を学び、自分のコミュニティで動き始めていました。

(財布を忘れた私は、初対面のマークさんにコーヒー代とゴールデンゲートブリッジの通行料金をいきなり無心したことは内緒にしておこう。。。)


神コンテンツS I Yは突然に−2013年の決意

そして、2013年5月、マークさんに正式に日本に来てもらうようお願いするため、荻野淳也もはるばるカリフォルニアにやってきます。

ちょうどマークさんは、ご自身がかつてディレクターを務めていた、鈴木俊隆の建てた山寺、タサハラ禅マウンテンセンターにおられるとのことで、私たち二人は意を決して、山越え谷越えタサハラに出向いたのでした。

通された和室の壁には鈴木俊隆老師の写真が架けられ、私達に「真剣なのか」と問うておられるかのようでした。

淳也&君子「ぜひマークさんに日本でマインドフルネスを伝えていただきたいんです。」

マークさん 「いや最近新しい仕事を始めることになって、僕個人の活動はできないんだ」

淳也&君子 「えええ、それは残念。。。」(↓↓意気消沈↓↓)

マークさん 「Googleで開発されたマインドフルネスに基づくリーダーシップ開発プログラムを、世界に広げる会社のC E Oになるんだよ」

淳也&君子 「えええ!!じゃあぜひそのプログラムを日本で教えてください!!」(↑↑テンションM A X↑↑)


私達二人は、その場でいきなりマークさんのスケジュール帳を開けさせ、2014年の10月、仮でいいから、と日程までねじり込んでしまったのでした。
突然に、タサハラで鈴木俊隆老師に見守られ(ニラまれ?)ながら、私たちはGoogleのサーチ・インサイド・ユアセルフ(S I Y)という神コンテンツへの縁を得て、それを日本に持ってくることにコミットしたのです。

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↑2013年5月マークさんに詰め寄った直後の写真

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↑タサハラ禅マウンテンセンターは、いわばMiLIの聖地。鈴木俊隆老師のお墓の前で


やっぱり赤い糸?―三人寄れば「トロイの木馬」作戦

吉田典生は、既にその頃ベストセラーを含め書籍を多く執筆し、コーチングの先駆者としても活躍していました。

荻野淳也が運命のタサハラ訪問から戻り、成田から東京に向かう途中で、たまたま吉田典生と連絡がつきます。

典生 「どもー。淳也さん、『サーチ!』*っていうめっちゃいい本があるんだけど、その内容を体験する集いを企画してるんですよ。」(*注:書籍「サーチ・インサイド・ユアセルフ」は当初「サーチ!」という日本語訳で出され、程なく絶版、私たちMiLIで英治出版さんの力を得て「サーチ・インサイド・ユアセルフ」として復活)

淳也 「ええーっ!!その本に基づくGoogleのワークショップを日本に持って来られそうなんです。その会社のC E Oと話して、今帰ってきたところです。てんせいさん、一緒にぜひやりましょう!」「カリフォルニアの君子さんという人も一緒にやることになり、彼女もすぐ来日予定なので、三人で会いましょう。」

何だこのシンクロ。小指の赤い糸で繋がってるのか。(笑)

程なく東京で三人は集い、すぐ代表を荻野淳也としてチーム立ち上げを決定。初めて会った私に向かって、吉田典生がニコニコしながら言った言葉にヤラれました。

「アメリカでマインドフルネスといえばチャディ・メン・タン、日本でマインドフルネスといえば荻野淳也、そうなるようにしていきましょう!」
彼の無私で仲間を支える様子に、この感覚を大切にMiLIはやっていこう、そう心に刻んだのでした。

で、繰り返しますが、2013年、アメリカでの追い風はまだ届いておらず、日本人の99.8%(感覚値)が「マインドフルネス」というと「ナニソレ?」であり、「瞑想」というと「怪しい、大丈夫?」という状況。

さぁ、どうする。

禅や仏教を始め、日本の文化に敬意を博しながらも、人々の猜疑心を克服するには「トロイの木馬」が必要。しかも、信頼性もクオリティも高いのをローンチさせなくてはならない。

日本の維新に黒船なら、日本のマインドフルネスにはGoogleさんだ。
Googleで開発された、科学に基づいた高い実績を誇るS I Yで、追い風を起こせ。

2013年10月、私たち三人は日本でS I Yを伝えるための組織を正式に立ち上げ、一般社団法人マインドフル・リーダーシップ・インスティテュート (MiLI)を発足しました。

それ以来の活動のまとめは次の通り(2020年8月現在)。
・日本におけるS I Y開催:25回
・関わった書籍(著作、監修、監訳など): 20冊
・マインドフルネスをお伝えした延べ人数:1万人を超える
・マインドフルネスをお伝えした組織数:約200社

会社と社会を変える、マインドフルリーダーシップ。
まだまだ旅路はつづく。

               ***

MiLIではS I Y創設者チャディ・メン・タンさんと日本のマインドフルリーダーの皆さんを迎え、第6回ビジネスシンポジウムを開催いたします。

混沌の今、マインドフルリーダーの皆さんは、このピンチをどうチャンスに変容されるのか、そしてS I Yの現在とこれからについて、リアルな事例も紹介しながらお届けします。


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