2023年のお礼とおすそ分け
いつも大変お世話になっております。
マインドフルリーダーシップインスティテュート(MiLI)の荻野です。
今年は(も)、誠にありがとうございました。
2013年9月より活動を開始したMiLIは、この2023年に10周年を迎えることができました。これも、MiLIの活動に共感をいただき、ご支援をいただきました皆様のおかげと改めて感謝申し上げます。
MiLIでは、今年、EI(エモーショナルインテリジェンス・感情知性=EQ)ベースのリーダーシッププログラムであるSIY(Search Inside Yourselfサーチ・インサイド・ユアセルフ)の企業展開を拡大させたり、SDGsのさらなる進展のために北欧を中心にムーブメントが起きているIDGs(Inner Development Goals)という人々の内面の成長を促すフレームワークやツールをご紹介して参りました。
一方、世界ではこの2023年、ますますEI(EQ)や人々の内面の成長が求められると思われる出来事が起こりました。
ウクライナ-ロシアの戦争はこう着状態となり、そして、21世紀最大の殺戮とも言えるガザ地区の戦闘が起こりました。歴史的に続く憎しみや怒りの連鎖を止め、希望を見出せる世界を築くためにその憎しみや怒りをどう昇華させていくのか、人類として問われているように思われます。
こうした時代背景をもとにますます注目されている国がコスタリカです。
幸福度ランキング1位でもあるコスタリカは、1949年に軍隊の保有を禁止する憲法を制定し、一切の軍、武器の保有を放棄。軍備予算の代わりに国家予算の約30%を教育予算に割り当て、特に、民主主義教育や平和教育に力を入れています。
そして、コスタリカの平和教育の基礎には、自分との平和、他者との平和、自然との平和の3つの概念があり、まず自分の内側に平和を育むこと、自分が平和でなければ他人とも平和な関係が築けないと教えられます。
EI(EQ、感情知性)、IDGsでも、その基盤は、自分を知ること(自己認識)であり、自分との関係性、自分の在り方を養うことです。コスタリカは、幸福度1位のみならず、EI(EQ)の国別ランキングでも1位となっています。
もう一つ、今年の歴史的な出来事として挙げられるのが、ChatGPTをはじめとしたAI時代の本格的な到来ですが、記憶、論理思考、分析、計算などといったIQ的なスキルはますますAIにとって代わられる時代となるでしょう。
だからこそ、ますます人間がEI(EQ)といった心のスキルを養い、自身の内面の成長を促していくことが求められていきます。
この10年間、リーダーシップ、仕事のパフォーマンス、ウェルビーイングの向上につながるEI(EQ)ベースのソリューションを提供してきたMiLIは、今後さらにEIの基盤である自己認識やセルフマネジメントの重要性を発信し、組織と人のアップデートに貢献して参りたいと考えております。
最後になりますが、自己認識力向上の手法として、MiLIの書籍「マインドフルネス・ノート」でもご紹介しているジャーナリングのテーマをおすそ分けさせていただければと思います(スクロール下にあります)。
この年末、ご自身をいま一度より深く知り、自分とのより良い関係性を育むためにご活用いただけますと幸いです。
一般社団法人マインドフルリーダーシップインスティテュート
代表理事 荻野淳也