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【無料】基礎から分かる水産用語<237> オーガニックとは
みなと新聞で毎週火曜日に連載している「基礎から分かる水産用語」を公開します。
みなと新聞の専門記者が、漁業、流通・加工、小売など水産で使われる一般用語から専門用語まで、分かりやすく説明する連載です。
オーガニックとは
「有機の」「有機的な」などと邦訳される英語の形容詞。食品産業に関して「オーガニック食品」や「オーガニックグロース」などがある。
オーガニック食品(有機食品)は農薬や化学肥料といった化学物質に頼らず、自然界の力を活用して生産した食品。農林水産省の資料によると、世界におけるオーガニック食品の売り上げは増加傾向にあり、2022年は10年前の2倍以上の1419億ドル(1ユーロ=1・053ドル換算)だった。
日本の市場規模は推計2240億円で、同省による前回の17年推計から約390億円拡大した。スーパーマーケット業界3団体の統計調査報告書によると、24年のスーパーにおけるオーガニック食品コーナー設置率は38・6%(業界推計値)。「新たに設置したい」「店舗数を増やしたい」意向の合計は20%(同)に上り、地元産食品コーナーに次ぎ2番目に多い。
オーガニックグロースは企業経営に関する用語で、自社で生み出した経営資源を活用し、現状の製品やサービスの売り上げを伸ばして成長することを指す。
みなと新聞本紙2025年1月14日付の記事を掲載