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【無料】基礎から分かる水産用語<240> びわ湖魚グルメとは

みなと新聞で毎週火曜日に連載している「基礎から分かる水産用語」を公開します。

みなと新聞の専門記者が、漁業、流通・加工、小売など水産で使われる一般用語から専門用語まで、分かりやすく説明する連載です。


びわ湖魚グルメとは

 滋賀県琵琶湖で漁獲された湖魚と県産農産物を使い、県が地元の飲食店や宿泊施設と連携して開発に取り組んでいるメニュー。2年目を迎える今年は県内で45施設が71メニューを提供する。

 琵琶湖を通じて人と生物、自然が共存する持続的な農林水産業の仕組み「琵琶湖システム」が、2022年7月に国連食糧農業機関(FAO)による世界農業遺産に認定されたことを契機に、湖魚や県産農産物の認知度向上、消費拡大を図ろうと始まった。

 湖魚と県産農産物を使ったメニューを通年で提供できることを条件に参加事業者を募集。24年は30施設で45メニューが提供され、宿泊プランを含めて約17万5000食を販売した。2年目はさらに規模が拡大している。

 使われる湖魚はビワマスやアユ、ホンモロコ、スジエビなどさまざまで未利用魚の活用も進んでいる。メニューは和洋中の料理の他、フナ寿司を使ったケーキなどスイーツもある。25年は大阪・関西万博や県内での国民スポーツ大会の開催を控えており、さらなる認知度の向上を目指す。

みなと新聞本紙2025年2月4日付の記事を掲載