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養魚秘録『海を拓く安戸池』(16)~潜水作業~
野網 和三郎 著
〈注意事項〉
・文章、写真の説明文(キャプション)などは明らかな誤字脱字を除き、原文の通りとしております。ただし、著者略歴については、西暦を加筆、死去された年に関する記述を追加しました。
・敬称は原文に即して省略させていただきました。
・現在では差別的表現として、みなと新聞で使用していない表現についても、原文の表記をそのまま記載しております。あらかじめご了承ください。
・本書原本の貸与や販売は在庫がないため行っておりません。ご了承ください。
(16)~潜水作業~
竹簀区画の設定には、潜水作業が最も重要であり、過激な仕事であるだけに、最も神経を使わねばならなかったが、幸いこの仕事には中西喜一氏が経験者としておられ大変助かったのであった。
最初の頃は徳島県の方より、高価な賃金を払って雇入れして作業しても、思うようにそれを駆使する訳にもゆかず、中西氏の進言もあり、潜水器を購入して、思うままに仕事を進め、そして能率を上げようということで、それを手に入れたのであった。