【歌舞伎鳩:番外編】刀剣乱舞 月刀剣縁桐(四月シネマ歌舞伎)
ついに……ついに……! BD / DVDがでます!!! 出ますよ!!! ダイレクトマーケティングをします。
ちょうどひとつきくらい後、2024年8月28日発売です。
発売は水曜日ですね、愛さなくなるまでは愛してる。
刀剣乱舞というコンテンツの一解釈として鳩は大変面白く見ましたし、この演目とても好きです。
千秋楽の配信以来久しぶりに見ましたが、やはり良いですね。映像のカットが配信とも違う気がする。まだまだ見えていなかった目配せなんかもあって、色々な発見がありました。
この演目が上演されていた時は、鳩もまだ歌舞伎の見始めで、このごろでようやく一年ちょっとというところですが、久しぶりに見てみると、オリジナル曲とそうでないものの区別がつくようになっていたのが一番の発見でした。歌舞伎ちょっとだけわかるようになった。
改めて見ていてやっぱり、義輝様と三日月宗近の一騎打ちが本当に素晴らしいなと思いました……。この瞬間のために、すべてがあると言っても良いほど、素晴らしい演出ですよね。特に一騎打ちの終盤、三日月がためらい、義輝様がその武士の正体を理解する表情をするところが本当に……ほんとうに……。さすがに劇場で見ていてあの表情までは気が付かなかったのですが、ここは映像で見ていて鳥肌が立ちました。一切の直接的な台詞がないのに、あの場の表情と身振りのみで、義輝様が三日月宗近に気付き、三日月は正体を知られたことを気づく……。表現ってすごい……。
何度でも貼るんですが、ここの音楽もまた良くて、舞うように殺し合うのが悲しくて美しくて素晴らしいですね。
また三日月が血の通ったキャラクターとして描かれているのがやはり好きです。きちんとためらう、葛藤する。仲間を信頼する様子を見せ、かつ仲間に弱さも分かられており、心のあるキャラクターになっている。他のコンテンツだともっと飄々としていて黙って背負い込みがちというか……こういう雰囲気のキャラクターになっているのは珍しい気がします。こういうキャラクターに作り上げてくれて嬉しい。色々な解釈が見たいし、これが原作があるものの良いところですね。
細かい感想はこちらにありますから、あとはざっくり箇条書きで。
今回も紅梅姫様を袖にしやがった……三日月め……。そして紅梅姫様はほぼ初めから三日月を気にかけていたんですね。知らなかった。せめてもっと優しくお断りしてあげてくれよな、ほんとうに義輝様のことしか頭にないんだから……。
久直、あの状況で「宗近は未来世から来た……」というのをちゃんと聞いているのが改めてえらい。こいつは気でも違ったか、とか言ってもおかしくないところ。実直でいい男ですね。こういうところをストレートに拗らせていないところも、大らかでいいところだなあと思います。作品の主人公を明確に決めてあり、ちゃんと拗らせずに終わるように設計してある。
久直の目が据わったところを鳩は見てしまったわけですが、あの目を三日月は見ていなかったんだな。
三日月はあの時何を言いかけたんだろう。
ずっとぼんやり思っていて言語化できていなかったんだけど、義輝様に対している三日月、とてもあどけない顔をしている。討たなければならないことが、ただただ悲しい、というような表情。
ふと思ったけど、新作歌舞伎の大向こうって、いつどうやって決まっているんだ……?
おまけ
南座でやっていた衣裳展にも行きました。使い込まれた衣装を見るのが鳩は大好き。
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