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保育現場のICT化で、保育の質の向上を【私の議員活動#13】

保育士の1日~私の経験から~
保育士の1日の仕事の中で忙しい時間帯は大きく3つあります。
①受け入れの時間
②給食とお昼寝の時間
③お迎えの時間
その中でも特に大変なのは、電話対応を伴う朝と夕方の保護者と子どもの受け入れ・お迎えの時間です。
また、お昼は給食の片づけ、給食を食べた後すごく汚れるので、そのお着替えだったり、寝かしつけをしながら連絡帳を記入したり、日報、週報などを書いたりしていました。
すべての子どもが同時に寝ているわけではないので、起きている子どもの対応もしながら仕事を進めなければならないのが現状です。

ICT化で保育士の負担軽減を!
なかなか休憩を取ることもできない仕事ですが、私立認可保育所の保育人材の確保・定着や、保育サービスの質の向上が喫緊の課題となっています。
そこで港区では、令和元年度予算において、この私立認可保育所等ICT化推進事業に約2,100万円を計上し、保育事業支援システムの導入を推進しています。
導入されているシステムの機能の例として、保育園からのお知らせ、出欠の連絡、写真の購入、子どもの成長記録、請求情報、登降園履歴など、様々な機能が実装されています。これにより保育サービスの質の向上に貢献していると思います。

今後はICT化を区立にも拡大を!
平成29年度から私立認可保育園等に対して保育業務支援システムのが始まりました。毎年少しずつ導入数が増え、令和2年4月現在、私立認可保育園等84施設のうち65施設、約77%で導入されているそうです。
また、保育業務支援システムを導入していない施設でも、機能を限定したシステムを導入するなど、各園においてICT化が進められているようです。
一方で、区立は制限されている部分もあるので、さらに導入を進めてほしいと要望しました。

午睡チェックのICT化も!
ICT化は保育業務支援システムだけではありません。
お昼寝中の乳児突然死症候群などによる死亡事故が毎年発生しており、内閣府等からも注意喚起がなされています。
そのため、子どもたちの命を守るため、午睡チェックは保育士にとって欠かせない業務です。しかし、保育士の業務は多岐にわたり負担が非常に多いのが実態です。さらに、乳児が多いところでは、午睡チェックは、心臓が動いているか、息をしているかを、手と耳で確認するため、すごく時間がかかります。
自分の目で見て、体に触れながら、子どもの様子を知り、親御さんに伝えることは保育士の仕事ではありますが、人の目だけでやりきるのは非常に難しいことだと感じています。そこで、子どもたちの体調を自動的に記録し確認できるようにすることで、保育士の業務軽減と精神的負担を減らすことができると思います。そして、結果として子どもたちの命を守っていくことにつながると思います。

<参考>
平成30年1月から2月にかけて、区立保育園2園、芝保育園と白金保育園で、睡眠チェックもできるボタン型の機器の実証実験が行われました。区としても保育士の精神的な負担の軽減につながるものと考えており、安全性などをしっかり検証したうえで、導入について検討していくと回答されました。
(令和元年度決算特別委員会)

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