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なぜ自分でゲストハウスをつくろうと思ったのか

前回は、ゲストハウススタッフの経験が僕を突き動かし、自分のゲストハウスをつくることを決意したというお話しを書きました。

今回は、ゲストハウスの経験を1ヶ月しただけの僕が、ろくにゲストハウスに泊まったこともない僕が、なぜ自分でゲストハウスをつくろうと思ったのかについて書いていこうと思います。

その理由とは、自分がやりたいことと、好きなこと、そして得意なことが重なり合って人を笑顔にすることができると思ったからです。

これまでにもお話ししていた通り、僕がゲストハウスと出会ったのは仕事を辞めようと悩んでいるタイミングでした。
なぜ仕事を辞めようと考えていたのかと言うと、キャリアを重ねていくごとに仕事を楽しめなくなっていたからです。

僕は、日常における些細な出来事がすごく気になってしまう敏感な気質を持っています。
特に人間関係の中でそれは顕著に表れ、怒りの感情や不機嫌な表情などを察知すると普段通りの自分が出せず、行動に戸惑いが出たり諦めたりしてしまうこともあります。
当時僕は大きな会社組織で働いていて、同じ職場の仲間は優しかったものの、組織特有の忙しさから来るピリピリ感やギスギスした雰囲気にとても苦手意識を感じていたのでした。

しかしその一方で、人と話すことは好きで新たな刺激が加わることも楽しめるタイプだったので、人と関わることはしていきたいと考えていました。
一見矛盾する気質のようにも感じますが、僕は会社組織のようなカチッとした人間関係ではなく、もっと人間らしく気軽に交流できる人間関係の方が自分が活きるような気がしていたんです。
特に人が笑っている表情を見るのが好きなので、自分がしたことで人を楽しませられるようなことができたらいいなと思っていました。

当時は、飲み屋やバーのようなものを開くことを考えましたし、飛躍すると芸人や歌手のようにたくさんのお客さんにエンターテイメントを提供するようなことも頭の片隅にはありました。
しかしどれもしっくりくることはなく、何かやってみたいけどどういうスタイルがいいんだろうかと悩みまくってゲストハウスにたどり着いていたのです。

僕がゲストハウスに魅力を感じた点は、初めて出会った人同士でもさまざまな境界を超えて気軽に交流することができる点です。
また宿側と宿泊客の距離が近いため、仰々しい接客ではなく割とフランクな対応で打ち解け合えることも重要な要素です。
そして自由度も高く、トライ&エラーを繰り返しながら自分と相手がより楽しんで時間を過ごせる最適な形へと進化を続けていける可能性も魅力に感じていました。

これらすべての要素が、それぞれが点として散らばっていたものが、ひとつの線となって繋がっていったような感覚を覚えています。
そのため、ゲストハウス経験の少なさや全くの異業種に移っていくことなども気にせず、気付けば一切の迷いなくゲストハウスをつくることを決断していました。

そこからはもう突き進んでいくだけでした。
しかし実際に行動に移すとなると不安も迷いも生じます。
それはまたの機会にお話しますね。




というわけで、続きはまた今度。明日も心穏やかな1日を。


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