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僕の大好きなお盆


2024年8月13日(月)

お盆。
東京にいる。
年末年始とお盆は欠かさず大阪に帰省していたけど、最近のお盆は帰省せず、ちょっとずらして帰省することが多い。
お盆は夜行バスも高いし。

東京にはいるけれども、地元のことを思う。
お盆が好き。

実家のお盆。
家の仏壇にはご先祖様を歓迎するお供え物がいっぱいある。
普段よりずっと豪華で、なんだか嬉しくなる。

夜、家族でお墓参りに行く。
ご近所さんも、友達の家も、知らない人も、いっぱい来ている。
小さい頃は、木と紙で作られた灯籠がそれぞれのお墓を照らしていた。
美しかった。
それが当たり前だと思っていたんだけども、灯籠を作ってくれる方がもういなくなって途絶えてしまい、当たり前じゃなかったことを知った。

お墓で、ご先祖をお迎えする。
心の中で「おかえりなさい」と言う。
本当に帰って来ているんだと思う。

お墓に至る道には、りんご飴とか金魚すくいとか、色々出店が出ていて、楽しい。
子どもの頃はお墓参りよりも、お小遣いをもらって出店で遊ぶのが楽しみだった。
いつからか、お墓参りの方が大事になった。
そして甥と姪ができて、お小遣いをあげる立場になった。
二人がお墓参りよりも出店を楽しんでいるのを見ると、嬉しい。
喜びは変わったけど、やっぱりお盆のお墓参りは良いなと実感する。

子どもの頃は親族の数も多くて、みんなでぞろぞろ歩いてお墓参りに行って、帰ってきてから、おじいちゃんおばあちゃんの家で涼んでゆっくりする、というのがいつもの流れだった。
僕はいつもオロナミンCを飲んでいた。
普段より人数が多いもんだから、普段は使っているコップじゃ足りなくて、お盆みたいな特別な日だけ使うコップがあった。
お手伝いをしてその特別なコップを運んで、その特別なコップで飲めるのが嬉しかった。
親戚のおっちゃんおばちゃんは、いつもアサヒのスーパードライを飲んでいた。
うちのおじいちゃんはキリンのラガーを飲んでいたから、あの銀色の缶を見ると、お盆だなと思った。
ビールを飲んでいる大人が楽しそうで、うらやましかった。

今思えば、夜にみんなで集まるのが嬉しかったんだろうなぁ。
夏の空気の中、夜にみんなで外を歩いて、お墓参りして、出店で遊んで、みんなで涼みながら話をして。
大人たちの間で、僕は育ててもらって、大きくなった。

毎年、変わらず、当たり前に来る行事だったけど、今となっては、かけがえのないものだったことを痛感する。
今ではもう、それぞれの家族の形も変わってしまい、同じようなお盆の過ごし方は無い。
さみしい。
でも、新しい家族も増えたし、自分の子どももその内加わることだろうし、また違ったお盆の形が生まれてくることだろう。
形は変わっても、僕の好きな楽しいお盆が、この先も続いていけば良いなと思う。
子どもたちの心に残っていって欲しい。
家族の中の大人として、そう出来るよう頑張りたい。

想い出を書いていたらつい、饒舌になってしまった。
お盆っぽい写真は何も撮れて無くて、関係無い三ツ矢サイダーの和梨味。
三ツ矢サイダーの期間限定のやつは美味しいのが多くてよく飲むんだけど、この和梨は格別に美味しい。
何年か前に出た時にめっちゃ美味しいなぁと思ってた梨味がまた帰って来て、試しに飲んでみたらやっぱ素晴らしかった。
夏だけでイイ、毎年売ってくれ。

お盆の夜に、実家で飲めたら嬉しかったな。
帰省はまた来月にしよう。
お迎えはできないけれど、お墓参りに行こう。
楽しみにしていよう。

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