見出し画像

大阪出身の自分にとって節分は楽しい日だった。


2024年2月3日(土)

節分だ。
街は恵方巻で盛り上がっている。
僕は大阪出身なので、物心がついた頃からずっと食べてきた。
子どもの頃は、まだこんな全国的なブームが来る前だったから、関西ローカルの変な風習っぽい扱いだった気がする。
時代は随分変わった。

ブームになって以降、恵方巻に対する批判も耳にする。
セブンイレブンが流行らせたもので、歴史のある文化ではない、みたいな。
でも考えてみたら僕は、ずっと恵方巻と共に生きてきた訳で、僕の中では十分歴史ある文化になっている。
全国に広まった後、関西以外の場所で生まれた人たちの中でも、同じように歴史ある文化になっていることだろう。

そんなことを考えていると、文化の歴史って、◯百年前から始まった〜みたいな、単純な長さも大事だけど、自分の歴史と重なっていることも大事なんだなぁと気付く。
だから、僕より年上の関西以外の人が、恵方巻文化に違和感を抱くのも分かる。
同じように僕だって、ハロウィンとかイースターとかしっくりこないし。
いつの間にか、ハロウィンは普通にやるようになったけどね。

でも、恵方巻とは言わんかったわ。
なんか全国に広まって、恵方巻って言われるようになって、いや太巻きやろってずっと思っていた。
でも初めて触れる人からしたら恵方巻の方が魅力的な響きやでなぁ。
太巻き、て。
おもんなさそう。

今年は人気のお寿司屋さんで、並んで買った。
すごい行列でびっくりした。
スーパーでも、ものすごい量が並んでいる。
なんかもうめっちゃ楽しいイベントになってるな。
ふと、一年の中で、こんなにみんなが同じもの食べる日って無くないか?と気付く。
スゲぇ文化になったもんで。
面白い。

あと大阪では、節分になると塩いわしっていう、いわしの塩漬けが売っている。
節分の夜は、豆まきをして、太巻きと塩いわしの塩焼きを食べて、塩いわしの頭をヒイラギの茎に刺して、玄関に飾った。
懐かしい時間だ。
僕の節分文化、僕の歴史。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?