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今日は台湾全土でちまきを食べる日!
今日は皆で「粽子」(ちまき)を食べる日――じゃなかった、「端午節」(端午の節句)です。
でも、まあ、そうなんですよ。今日が台湾全土で「粽子」(ちまき)を食べる日であることは間違いないんです。
――なぜ今頃「端午節」(端午の節句)?
と思われるかもしれませんが、今日は――
「旧暦」の五月五日なんです。
ちなみに台湾では伝統的な年中行事は、全て「旧暦」を使います。
ところで……
「端午節」に「粽子」(ちまき)を食べる習慣の由来をご存じですか?
――時は戦国時代。楚国の詩人・政治家であった屈原は、秦国の脅威を訴えますが、その進言容れられず、あげくに放逐の憂き目をみてしまいます。ところが楚国の運命は、正に屈原の予言通りの結果に……。祖国が秦に蹂躙されるのを見た屈原は悲憤慷慨し、絶筆『懷沙』を残し、石を抱えて汨羅江に投身自殺してしまいます。
楚の人びとはこの愛国詩人を惜しみ、竹の皮にもち米を包んで河に投げ入れ、魚たちが屈原の体を食い散らさないよう祈ったのでした……。
屈原が自殺した日が五月五日だったため、以来この日に「竹の皮にもち米を包んだもの」――つまり、「粽子」(ちまき)を食べて、悲劇の愛国詩人をしのぶようになったというわけです。ですから、「端午節」は別名「詩人節」とも呼ばれます。
さて……
由来のお話はこれくらいにして、今日私が屈原をしのんで(?)食べた「粽子」(ちまき)をご紹介しましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1687397528541-VRsew9ptGA.jpg?width=1200)
これは一般的に「北部粽」と呼ばれる、台湾北部のちまきです(竹の皮は既に取ってあります)。
台湾のちまきは大きく二種類に分かれ、他に台南や高雄などを中心に台湾南部で食べられている「南部粽」がありますが、私は台北に住んでいるせいか、「北部粽」の方が好きです(「南部粽」は全体的にベトベトした食感なんです)。
中身はこんな感じ――
![](https://assets.st-note.com/img/1687397885669-WftRORErLH.jpg?width=1200)
「鴨蛋黃」(アヒルの卵の黄身)、「滷肉」(醤油ベースの煮込み肉)、「香菇」(しいたけ)などが入っています。
そして忘れてはいけないのが、これ!
![](https://assets.st-note.com/img/1687778377835-cVT35DDyHl.jpg?width=1200)
「甜辣醬」(スイートチリソース)です!
このあまからのタレを付けて食べると、ぐっと「粽子」(ちまき)のおいしさが引き立ちます。
台湾の「甜辣醬」にはいろいろなブランドがあるのですが、私はこの「愛之味」ブランドが一番好きです。