ドイツ税関(zoll)格闘戦日記withパソコン海外送付方法
前回までのあらすじ:荷物送りすぎでベルリンの税関に引っかかった。
1、梱包と配送
前回のnote(https://note.com/minamoto298/n/n4e4b9e81d146?from=notice)の続きです。
海外への引っ越しで主にパソコンを送ろうとしてる人や、ベルリン税関に荷物が引っかかった人向けの参考材料向けに書きます。
基本的に皆さま海外に行く場合はキャリーケース一つ分に荷物を収めての引っ越しが普通らしいですね。
なんか僕は17kg+30kgのクソデカ段ボールで荷物を送りました。
しかも中身はゲーミングパソコンとディスプレイをはじめとした周辺機器。
PCスペック詳細は下記通り。
https://www.dospara.co.jp/5press/prs_2004.html
![](https://assets.st-note.com/img/1712883094204-uTWDK9GW3N.png?width=1200)
みなさんこの大きさのゲーミングPCを郵送物として海外に送ろうと調べたことありますか?
私は今回が初めてです。
とりあえずインターネットで梱包等の最適な送り方を調べましたが、いまいち参考になる内容は見つかりませんでした。
https://takks58.com/2019/09/09/desktop-pc-abroad/
上記記事などの飛行機で預け荷物で持っていくパターンくらい。
なんで全然記事になってないんでしょうね?
多分こんなことするバカはあまりいないからですかね。
後から思うと普通に往復費用などを加味すると、出発前に新しくゲーミングノートPC買ったりしたほうが安く済みます。
それと、このサイズのPCが問題なくはいる段ボール箱はそこらのホームセンターで手に入らず、Amazonなどのオンラインショップで購入するのが一番現実的みたいです。
ちなみに私はパソコン詰めるときには引っ越し2日前で、段ボール箱注文しても間に合わなかったので、段ボール箱2つを上下で挟み込むように組み合わせてなんとか収納しました。
なので皆さんは引っ越しは早めに準備しましょうね。
とりあえず、モノの値段がモノの値段のため、片っ端に梱包しました。
具体的にはPCの箱の中のパーツはマザーボードと電源を残して外し、プチプチで梱包。
配線に関しても全部ひっこぬく。念のため、配送中の検査で引っかかる可能性を加味してマザーボードのボタン電池も外しておく。
で、梱包したパーツをPCの箱の中に戻し、隙間はプチプチと衣類で埋めて衝撃緩和。
余談ですが、この作業は夜の10時半とかに片道40分の友達を呼んでやりました。彼は明日も仕事なのにわざわざ来てくれました。
だって僕PC詳しくなくてグラボの引っこ抜き方わからなかったんだもん・・・
![](https://assets.st-note.com/img/1712883176945-nyfhXZChqv.png?width=1200)
で、段ボール箱に入れる前にPC自体に段ボールを貼り付けて補強。
![](https://assets.st-note.com/img/1712883227810-aj4c2Yf9ss.png?width=1200)
箱に入れるときはPCの周りに衣類や本を配置することで、少しでも外からの衝撃に強くしました。
![](https://assets.st-note.com/img/1712883260390-o7fyU7zL0z.png?width=1200)
TRPGプレイヤーだからB5、A4サイズの分厚い本はそろってた。
過去、学生時代にコミケに出した同人誌もその中の一冊に加えられる。
PDF版宣伝⇒ https://booth.pm/ja/items/1873141
で、これをディスプレイにも同様に。
そんな感じで梱包は完了。
主な梱包品はPCとその周辺機器と衣類をはじめとした生活用品、そして衝撃吸収材も兼ねてる本。
だが、私はこの荷物に小さな爆弾を一緒にいれたのだ。
そう。
![](https://assets.st-note.com/img/1712883310731-MBGgXGxMPn.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1712883329339-8QH0kW9tzA.png?width=1200)
前立腺開発マッサージ道具たち、通称エネマグラですね。
新生活の異国の地。しかも言葉が通じない環境。
そんなところでのメンタル安定のためにはこれが必須でした。
ちなみに私の言語力がどれくらいかというと。
![](https://assets.st-note.com/img/1712883372715-PoCrDpQn6q.png?width=1200)
こちら、梱包後の発送荷物なんですが、
please take carefully (お願いだから、注意して扱って)
と書こうとして
please take curefully(お願いだから、集中して治療して?)
とか書き間違えるレベルです。
![](https://assets.st-note.com/img/1712883401183-0IAdkwkbOc.png)
キャリーケースのほうに入れることも考えたんですけど、もし空港で荷物の中身を対面で直接チェックになったら怖いなってことでこちらに入れました。
私が利用した日本郵便での国際便手続きの場合、中身の梱包物の名称と、それに応じたHSコードを自分で記載して申請する必要があり、
(HSコードの詳細はこちらにてhttps://www.post.japanpost.jp/intmypage/faq/047.html)
![](https://assets.st-note.com/img/1712883690816-UBIDHYZfTe.png?width=1200)
エネマグラはmassage stickでちゃんと申請しました。
ドイツの税関は厳しいらしいので、ここでの記載ズレなどで荷物が引っかかったら嫌だから、事細かに申請は書きました。
電動式か非電動式かでコードも少し違うのでちゃんとそこも徹底済みです。
発送方法や会社に関しては、日本郵便以外にクロネコヤマトが海外引越用のパッケージもあり、評判も高かったのですが、よくわからないけどミュンヘンまでっぽい?のと、輸送方法が船便のみだったため、私は日本郵便を選択しました。
そう、ドイツまでの輸送方法は船便と航空便がある。日本郵便の場合自分で選択できるのです。
船便は時間がかかるが安いのが大きなメリット。
どうやら私の荷物も総額1万円ほどで抑えられるものの、到着までに2~3カ月はかかる模様。
航空便は到着までが半月で済むものの、こちらはコストが大幅に高い。
私の場合はドイツに渡航前に半月ほど実家で過ごし、ベルリン到着前にイスタンブールも数日かけて観光予定だったこともあり、値段も安い船便のほうがいいかもなーなどと考えつつ、郵便局員さんから配達料金を聞き比べて決めればいいやという判断でした。
で、引っ越しで家を引き払う前日に、郵便局の集荷サービスを利用して家に直接来てもらい、配送手続きをお願いすると。
郵便局員さん「これ荷物のサイズ大きすぎて船便と普通の航空便では無理ですね。EMS便ならサイズ的可能なので申請しなおしてください」
(詳細https://www.post.japanpost.jp/cgi-kokusai/country.php?cid=6#kozutsumi)
![](https://assets.st-note.com/img/1712883787466-DW8or2u1kM.png?width=1200)
とのことで、国際小包ではなくEMS便でなら送れますよと。
EMS便、簡単に言うと航空便の速達のようなものらしいです。
もちろん、その分お金も高い。
この時にもうとれる選択肢、これ以外なし。
![](https://assets.st-note.com/img/1712883842610-6cqs3SF9NZ.png?width=1200)
背に腹は代えられない。書類の修正&再印刷も必要だったため、翌朝の引っ越し当日の午前に再度郵便局員さんに来てもらって、結果合計で配送料金約10万円になりました。
ぶっちゃけ初手から超絶痛手です。
あとは前回のnoteで記載した通り。
実家で荷物を追跡していたら税関に引っかかっていることが発覚。
多分700ユーロ以上の内容物のため引っかかった模様。
正直減価償却加味しても、普通に内容物の資産価値30万円くらい。
現地に着いたら言葉の通じない税関に申請して、お金を払って直接荷物を引き取る必要あり。
なお、価格は不明の模様。
あ、もしかして入国前から詰んだ????
2、荷物奪還前半戦
ひとまず、これらのことが発覚したのち、ルームメイトからは参考記事を送っていただきました。
https://doitsu-ryugaku.jp/blog/202311-02/
正直、他にも調べたものの、ほとんど情報がでてきませんでしたし、この「ドイツの税関から冬服を奪還した話」はすごい参考になりました。
この記事の内容を簡単にまとめると。
荷物を受け取るためには梱包物の商品価値を提示して、それに応じて関税を払うというわけです。
つまり、ベルリン税関で段ボールからPCからエネマグラまで、税関職員らに見られながら取り出しての申請が必要なわけです。
完全に日本人の恥さらしです。
しかしながら、詳細を調べていると贈与の場合は関税がかかってしまうが、引っ越しにあたる場合は所有者が変わらないので関税はかからないなどの記載も見受けられました。(記載先どこだったかは忘れちゃったけれど)
なのでまあ簡単に言うと「交渉次第だな」と。
詳細に言うと「お願いだから言葉の通じない異国で税関職員に見られながらエネマグラおっぴろげは勘弁してほしいし、お金も発生しないでほしい頼むから。」でした。
引っ越し先に届いたはがきを元に、ベルリン税関宛てにメール(ZA-Berlin-Schoeneberg@zoll.bund.de)を送ると、「3月27日までは保管してて、それ以降過ぎる場合は日本に送り返すで(なお、その料金は送り主負担)、手続きすれば1日0.5ユーロで預かるわよ」
「あと引っ越し扱いだったら
・この申請書(Vordruck 0350 www.zoll.de)
・(住民)登録証明書または少なくとも 1 つの予約確認書
・欧州連合外に12か月居住していることを証明するもの(例:賃貸契約または雇用契約)
・ドイツでのレンタルまたは雇用契約
を持ってきてや。」(Google翻訳)
とのことで、ベルリン到着の3月25日から2日後、
パスポートと日本での住民票とその翻訳、シェアハウスの契約書、(住民登録は予約が取れていたものの、印刷を忘れたので、後ほど現地で印刷)をもって荷物回収に単独で直接向かいました。
余談なんすけどメールのCCにルームメイトのアドレスも入れて送ってたんですけど、返信は毎回CC外れてました。
営業職時代の客にもいましたけど、メールを全返信しないマンを許すな。
電車から降りて250mほど歩き、到着です。
![](https://assets.st-note.com/img/1712932538929-7kmwK4Z53w.png?width=1200)
正直、対面にもっとデカい建物(後から聞いたらラジオ局らしい)があるのでそっちかと思いましたが、結構こじんまりしてるこちらです。
事前に調べておいてよかった~。
入り口は分かり辛く、この写真よりもっと左奥のところになってます。
私が行ったときは平日の昼12時半ごろで、待合室には受付?の列に2,3人並び、椅子には2人が座っている状態でした。
前情報曰くドイツのお役所仕事は対応自体はしてくれるものの、雑だし人によって全然扱いが違うなんて聞いていたため、正直だいぶ警戒状態でした。
自分の番になって、ディズニー映画のカール爺さんと空飛ぶ家のカール爺さんの育ちがいいバージョンみたいなおっちゃんにつたない英語と伝票をだして話しかけたところ。
「アナタハ、ニホンジンデスカ」と
まさかの日本語で返ってくる。
聞けば受付のおっちゃんは奥さんは日本人で、大阪で1年過ごしていたようで、日本語での意思の疎通が可能でした。しかもめちゃくちゃ丁寧に対応もしてくれる。
いやーーーーー、異国の地でこういう優しさは実際死ぬほど身に沁みますよ。
ただ、私の場合同時に「(この親切なおっちゃんにエネマグラみせるのかぁ・・・)」という恐れもありましたが。
で、日本語で交渉したところ引っ越しで手続きをしてくれることに、持ってきた書類と、忘れていた住民登録の予約証明はあちらにメールを送って印刷してもらい、必要書類に自身の情報や、荷物の内容物などを記載を4枚・・・。
その間も「オウ、アナタハ大変デスネ」などと声をかけてくださりながらこちらを気にかけてくれた後、「ワタシハモウ、ハナレルノデ、他ノ人に代ワリマス」「大丈夫デス、皆親切デス」と言って、話を通したうえでお姉さんの職員に交代して離席されました。
後任のメガネのお姉さんは流石に日本語がしゃべれないので、私のつたない英語とグーグル翻訳でなんとかコミュニケーションをとりつつ、丁寧に対応していただけました。途中までは
「予約している住民登録が完了しないと引っ越し扱いで渡せないので、4月末までは預かっておくから登録完了後またきてね」
という話で進んでいたのですが、
「やっぱり引っ越し手続きでは対応できない」
理由としては、私が送った荷物は宛先がルームメイト宛てとなっており(表札もルームメイトの名前で出ており、本来の到着日では私がベルリン到着前に届く予定だったため)、そのためどうしても扱いが個人の引っ越しではなく、贈与になってしまうとのことでした。
なので、引っ越し扱いにするのであれば、送るときに宛先に自分の名前もしっかり記載する必要があったというわけですね。
というわけで、本来の受け取り主である英語かドイツ語のわかるルームメイトを連れてもう一回来てくれということになりました。また、その際は贈与扱いのため関税を支払う必要があるが、上記の「ドイツの税関から冬服を奪還した話」と同様に、安く収めたい場合フリマサイトなどで物品価値の証拠をスクショして持ってきてくれとのことでした。ただ、ブログの内容と違うのは、ユーロ表記ではなく円表記でも可で、ebayでなくとも良いとのことでした。
もちろん途中まで書いていた申請書類は手続き内容が変わるため、処分。
![](https://assets.st-note.com/img/1712884258415-0eLmPg4Zg2.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1712884277139-AQDumemQ0c.png)
この担当のお姉さんが厳しい人のように捉えられてしまうかもしれませんが、対応自体は彼女も終始丁寧で、コミュニケーションが取れない私が何度質問してもちゃんと返答を返してくれて、できるだけ関税が発生しないように案内してくれました。今回の件はあくまで「対応上どうしてもそうなってしまう」というようなスタンスに感じます。
ちなみに「荷物は箱から出して検品するのか」聞いたところ「取り出して検品する」との返事だったため、税関でエネマグラおっぴろげ大会withルームメイトが確定事項になりました。
荷物は4月末まで特に料金なども発生することなく預かってくれるとのことだったので、それの書類にだけサインをしてこの日は戦略的撤退。対応してくれた日本語おじ、メガネのお姉さん共に丁寧だった分、次回訪問時に俺のケツに入れたエネマグラを見せて何とも言えない顔はされたくないな・・・と思いながら帰宅しました。
誰も悪くないはずなのにこんな悲劇が世界では起こってしまうのですね。
3、後半戦
とりあえず、ルームメイトにはアナル開発の話は既にしてました。
来訪した初日に一緒にビールを飲みに行ったときには先にしておいたのが功を奏しました。
なので事情を説明して二つ返事で飲み込んでくれました。ありがたい。そして多分ルームメイトの彼は俺を入居させてしまったがために、平日にベルリン税関エネマグラおっぴろげ大会に付き合わなければならなくなった今回一番の被害者です。
![](https://assets.st-note.com/img/1712884382397-ClAB58N6sp.png)
日程の調整はおいおいということで、問題は申請用の物品のスクショ。サイトは何でも良いということだったので、手始めにメルカリを覗いてみると。
![](https://assets.st-note.com/img/1712884451400-W50aqKCAE1.png?width=1200)
こんな感じで何故か円での料金の下にユーロでの料金がでてくれてる。
ログインをしようとすると「メルカリは日本国外からでの利用は想定されていません」とでてくるのに、謎である。
まあ、ありがたいし、実際9割のものはメルカリでスクリーンショットが揃った。
「ドイツの税関から冬服を奪還した話」のブログを参考にしたところ、基本的に見た目さえあっていれば商品として正確に一致してなくても大丈夫な様子だったため、片っ端からアホみたいな値段のものを探した。
![](https://assets.st-note.com/img/1712884483894-TZS2W2j5SQ.png?width=1200)
PCの外側のケースのみで出品されているものもあったので、「ケースのみ」というところを画像加工して消したものを提出しようかなんて悪い考えもよぎったが・・・こんなところでそんなリスク犯したら何が起こるか分からないのでちゃんと申請。
税金ちゃんと申請してなくて大変になった芸能人等たくさんいるしね。
![](https://assets.st-note.com/img/1712933103055-OeCQBmEG3B.png?width=1200)
エネマグラはさすがに中古ショップのメルカリで全然出てないのでAmazonでこんな感じ。
で、個人的に困ったのは服と本だった。
服に関しては、正直1ヶ月も前に入れた段ボールの中の服を全部は記憶していなかったため、覚えている記憶を頼りに適当にスクショを撮っていく。
![](https://assets.st-note.com/img/1712884575407-DQUyZLKWJl.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1712884606347-eBKRjaVU5s.png?width=1200)
くらいの温度感でなるだけそろえた。
結論、これで問題なかった。
なんなら税関に持っていったスクリーンショットのコピーに関しては白黒で提出したので、色に関しても結構雑でいいらしい。
で、もう一つの問題は本。
自分のだったり知り合いからもらった同人誌とかも入ってるので値段の証明なんかできない!
それに、ちゃんと出版されている本の元値に関しても。
![](https://assets.st-note.com/img/1712884655008-V7JK38j387.png?width=1200)
だいぶ値がはるし、中古ショップで調べてもせいぜい安くて5千円。
なんだったら中古ショップにでていない物も多い。
これを4~6冊は持ち込んでるのでそのまま申請しようものなら額が大変なことになってしまう。
ので、
![](https://assets.st-note.com/img/1712884700473-kEMzqmXyYA.png?width=1200)
さっきのAmazonの方は日本語最新版の第五版なのだが、30年前にでた第二版のスクショを参考として持ってくる。
うん、どちらも同じシャドウランって題名だもんな、ヨシッ!
![](https://assets.st-note.com/img/1712884748899-Wbw46OEPP9.png?width=1200)
あとは文庫本も何冊かあったと思うので、最安値がでてるこいつだけスクショ。
結果、これで問題なく申請は通ったので、本に関しては題名とスクショの完全一致じゃなくても申請は通る様子。
一応他にも何枚かスクショは持っていきましたが、大体同じ感じの内容です。
こんな感じで合計内容物の資産価値の申請額は600ユーロ程度に収まりました。
(700ユーロを超えると発生する関税額が高くなるっぽかったのでそれ以内に収めたかった。)
前回の撤退から約1週間後。
合計42枚のスクリーンショットを白黒印刷してルームメイトと共に再度税関進軍。
結論、ルームメイトはドイツ語が喋れるため、めちゃくちゃスムーズに事が運んで荷物は無事回収できました。
この日は昼の11時くらいで受付に列はなく、受付窓口に話しかけて、スクリーンショットの紙束を渡し、10分くらい待ってると電光掲示板に整理券番号が表示され、奥の部屋に通されました。
そこには私が送ったクソデカ荷物2つと前回も対応してくれた税関のメガネのお姉ちゃんが。
さっき渡したスクリーンショットの紙束を本に、荷物の中身を一通り出してどれがどの箱に入ってるか整理してくれとのこと。
当然、エネマグラのスクリーンショットもあったが、メガネのお姉さん職員は顔をしかめたり、怪訝な表情をしたりは特にナシ。ノータッチのリアクション、正直助かる。
段ボールを開けて梱包物を一通り取り出す。
衝撃吸収用のプチプチなどでくるんでいる場合はいちいちそれを剥がす必要もなく、本当にどれがどのスクリーンショットの品なのかを説明するだけで終わりました。
肝心のエネマグラに関しては幸運にも、ビニール袋にいれてガムテープで止めていたため、わざわざ白日の元にそのシルエットが照らされることはありませんでした。命拾い。
皆さんも海外にアダルトグッズ送るときは何かで包んでおきましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1712933358227-W1GCB1EF3h.png?width=1200)
で、30分ちょっとほどで振り分けが終わったら税関職員さんが
「あとはこちらがやることだけだから待ってて」
と、いうことで再度受付の部屋に戻り、待機。
ルームメイト曰く、あとは手続きに時間がかかるけれどお金払うだけらしいとのことで、彼はこのあと用事があったため、残りは自分のみでの対応になりました。
ひとまず荷物自体を持ち帰れることはもうほぼ確定したとはいえ、次に気になるのはやはり発生する関税の額である。
参考文献の「ドイツ税関から冬服を奪還した話」や、ドイツ税関の記載いわく。配送料金も課税の対象に含まれるとのこと。
ブログの内容120ユーロ+送料の2万6千円での扱いで、55ユーロの支払いとのことでした。
つまり、雑に計算したとして
私の郵送物の内容物の価値を約600ユーロ、送料が約10万円での申請の場合、約5倍でざっくり280ユーロくらい取られるかもしれない。無職チキンレーサーにはあまり考えたくない額でした。
1時間30分ほどしたら電光掲示板で再度番号が呼ばれたため、手続き。
ただ今回は先ほどとは窓口が違い、そちらでお金を払いました。
発生した額は合計約68ユーロ。
あれ、想像より圧倒的に安い。
そしてどういう計算内容でこの値段が算出されたのかは正直未だに不明。
ここの窓口のおっちゃんはドイツ語で額を言っていたんですけど、ドイツ語の数字はアイン、ツバイ、ドライしかわからない私なので、何を言っているか理解できず、おっちゃんに半ギレの対応をされましたが、そんなことはどうでも良くなるくらいのリーズナブルなお値段。
まあ、安く済んだのならばそれでいいかの精神。
「もう持って帰っていいよ」ってことだったので、荷物を段ボールに再度詰め直し、テープを借りて再度梱包。
ちなみに荷物自体は再配達してくれるとかのサービスはなく、自力での持ち帰りになります。
30kg+17kgの段ボールを異国の地で自力で持ち帰りです。
こうなると手段としてはタクシーしかないですよね。
ですが、タクシーを呼ぶとなると電話での会話が必要です。
異国語での電話って相手の表情も見えないし、翻訳機も使えないので私みたいな人間には超絶難易度です。
幸運なことに、ルームメイトからちょっとした台車は借りていたため、荷物が固定されてない不安定な状態ながらも、それに乗っけて大通りまで行けばタクシーを捕まえられるだろうという判断でゴロゴロ輸送。
ここで、あ、もしかして意外といけるやん!という事に気がついたんで私は。
![](https://assets.st-note.com/img/1712884918888-WY1z9oa3dn.png?width=1200)
合計47kgの荷物を引っ張ってこのまま電車と徒歩での帰宅を決意。
タクシーだったら30ユーロ近くかかるところを、これなら3.5ユーロで済ませる事ができます。
これが死ぬほど辛かった。
中身は梱包しているとはいえ精密機械なのでもしも落としたらお陀仏。
しかも、乗り換えの際にエレベーターが動いていなかったため、最終的に駅から家まで約900mを自力で歩くことに。
「うおおおおおおおお!こい!come on!!へい!動け!!レッツゴー!おっしゃ!いけいくぞいくぞいくぞいくぞいくぞ!!っしゃぁ!舐めんなよボケが!俺は〇〇大学日本拳法部やぞ畜生!」
途中から完全にムカデ人間1の一番先頭の日本人ヤクザみたいになってました。周りに言葉が通じないことを良いことに、何か空中に喋りながら大荷物引いてる奴、東京だったら職質不可避でしたね。
みんなは大人しくタクシーを利用しましょう。
余談なんですが、荷物を無事なんとか持ち帰ることができ、息も絶え絶えアドレナリンドバドバ、汗だくだくのだったので、自分へのご褒美にコーラを買って飲んだのですが、あまりにも勢いよく飲みすぎて大量の空気も一緒に飲み込んでしまい、めちゃくちゃ食道と胃が痛くなりました。普通に倒れ込んで飲んだの吐きかけました。コーラはゆっくり飲んでください。
4、海外でのパソコンの接続
ついでにこれに関しても記載しておきましょう。
日本のコンセントの電圧は100Vとなっており、ドイツの電圧は220Vが主流です。
最近の電化製品はどちらも対応しているものが多いですが、もしも対応していない場合、コンセントに繋ぐと普通に電化製品壊れます。
私のパソコンは電圧の切り替えスイッチがついていないタイプだったため、購入先のドスパラに海外での使用が可能か出国前に問い合わせました。
すると電話先のお姉さんいわく
「海外での使用は想定されていません。それに保証範囲外になってしまいます。」
とのこと。なので
保証外になってもいいので使えるのか使えないのかだけ教えてくれと再度聞いたら、使えないと帰ってきたので、Amazonで変圧器を購入しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1712884973844-5ZfN3pPGyw.png?width=1200)
ワシ「ほーんなるほどね〜ドライヤーはだめなんか〜」
ワシ「ならゲーミングPCは大丈夫やな!」
接続!
シュゴォォォォ
動いた!
シュゥゥゥゥゥン...
えー、ゲーミングPCは普通に平均電力消費量が300Wとかなので、一瞬電源はつきましたが私の変圧器だとキャパオーバーでした。
博打覚悟でコンセントに繋いでみる事も考えましたが、ここまでして持ってきたパソコンを壊したくはない。なので友だちに知恵を借りて輸送時には取り出さなかった電源ユニットを取り出して確認すると、普通に100-240V対応ってかいてました。
![](https://assets.st-note.com/img/1712885006185-idcbYnOs4L.png?width=1200)
動くやんけ!!!!コールセンターのお姉さん嘘やんけ!!!
と、思いましたがそりゃ普通に考えて無理だって言ってるのにやろうとしている客いたら責任取れないから「使えません」ってはっきり言うよね・・・
というわけでプラグ変換器だけ通してコンセントに繋げば問題なくパソコンは動きました。
![](https://assets.st-note.com/img/1712885037859-a86l3KTbuD.png?width=1200)
5、まとめ
海外渡航するときは荷物はキャリーケース内にまとめろ。
あとコーラは落ち着いて飲めマジでデスノートに名前書かれた奴みたいになる。
(以下、乞食ゾーン)
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