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【ゲーム】「インディージョーンズ大いなる円環」のナチス描写がすごい

ゲームのほうの「インディージョーズ」をクリアしました。

世界の法則を変えるような秘宝をめぐり、ジョーンズ博士が大冒険!
ナチスの手に渡らないうちに、先に秘宝を探し出せるのか!?

主観視点のステルスアクションというジャンルに、「こうきたか!」と驚き、戸惑い、やがて喜びに変わった。

しゃがみ歩きで、酒ビンやフライパン、逆に持ったピストルでナチスの背後に忍び寄り、後頭部をヒット!ぼこん!気絶!!

ハデな音は出るけどゴアではない。
最新鋭の映像と、昔の娯楽映画のちょっと笑える効果音がミスマッチで、シリアスになりすぎない。

どれだけ優れたゲームかというと、メタルギアソリッド以外のステルスゲームをだいたい放りだした自分がクリアできた!(狭いフィールドで何か投げて敵の注意をひいて・・・ああもう普通に歩かせろ!ってなっちゃう)
オプションをいじれば、実写のようなグラフィックに色付けをして、敵や味方を縁取ることもできる。
あえて映像美より遊びやすさをとれるのだ。

あと、世界地図の上に赤いラインをたどって、映画を再現した移動シーン!あれもいい!
海外ゲームでは珍しく敵は外国語でしゃべるし、砂漠エリアなら「サボテンの種」を食べたり柿食べたり、誇張された観光地を歩いて見まわせる。

警戒されてるのに、となりの客ぐらい柿をむしゃむしゃ食べる博士。

高いところに登るのに足場が見えにくいとか、どうでもいいところで何度か詰まったけど、楽しい時間のほうが多かった。

興味深いのは「ナチス」の描き方だ。
娯楽作品でナチスをかっこよく描いてはいけない。
いわゆる「ポリコレ」の言葉が広まる以前から当然のことだ。

そのことと、ステルスゲームの突っ込みどころでよく言われる
「敵のすぐ後ろに立っても気づかれない」
謎解きゲームで突っ込まれる
「暗証番号簡単すぎだしヒント置きすぎ」の相性がいい。

「ナチスがアホだから」ステルスで背後をとられ、仲間が倒れてるのを見ても警戒をすぐ解いてしまう。そう、うまく結び付いたように見える。

機密事項は四ケタヒントつき

ただ、ラストにかけてのナチス描写がいくらなんでも・・・で、
この人らと対等に戦って、ときに先を越されるジョーンズ博士も大丈夫なのか?と心配になりました。

ラスボス戦はネタバレ配慮したいので、ちょっと下に書きました。
半年後には出るであろうPS5版でコーヒー吹き出したい人はここでサヨナラ、サヨナラ。






えー。

ネタバレします。

ラスボス戦で、ナチス側の研究者とタイマンで戦うことになるんですが、

敵の研究者が唐突に
「私は東洋のカラテを習っているのだ!」とか言い出して、ベストキッドの「あの必殺キック」や空手チョップをかわして殴る。

それまで何億もかけた時空を超えた映像美を見せつけてきたのに、最後の最後でシュールなギャグみたいな展開になる。

それまで仲間の大切さや古代文化への造詣を語ってたから、なにか古代の武器を使うとか、仲間からの信頼が勝敗をわけるとかあるかと思ったが、すべてを失ったふたりのカラテ対パンチ。

最後の最後で本作の印象は、憎めないバカゲーになりました。ここまで来てベストキッドオマージュとは…。

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南ミツヒロ
読んでくれてありがとうございます。 これを書いている2020年6月13日の南光裕からお礼を言います。

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