ドラクエの箱には、どれも盾の裏が描かれていた
ファミコンのドラゴンクエストの箱を見る機会がありました。
ゲーム好きならなんとなく見覚えはあっても、実物がもはやレアなので、箱はしっかり見ていない人も多いでしょう。
ウィザードリィを元にして、子供たちに面クリア型ではないゲームを教えた第一作。アートワークはもちろん大天才・鳥山明ですが、パッケージに「盾の裏」が描かれていることに気づいた。
ファンタジーもののパッケージで、盾を横から見たカットで、持ちかたが分かるって珍しくないですか。
銀の盾が届きました、と紹介するYouTubeで横から映した人いますか。盾って前からでしょう。
たぶんだけど、この盾ですよね。こんな特徴的な盾のもようが見えてなくて、ラスボスは堂々と描いてるって、一作目にしてはすごく大胆!
ドラクエの盾って、「これ持ってる人が勇者ですよ」ってわかる、重要な品だったような。なんなら鳥山明さんに依頼するときに
「この盾の模様だけはしっかり見せてください」
と依頼してもおかしくないぐらい意味のある盾。
冷静にほかのところも見ると、ポニーテールが上から出るカブト、最初に髪を通してかぶるの?とか、細部の描きこみも面白い。
2作目を検索してみたら、もっと盾が裏。
なんとなくこの絵を見たことあったけど、こんなにでかくボスが描かれてたっけ?とか、そのゴーグルは砂漠を旅する用?とか他のことにも気づく。
いろんな職業が加わったことをアピールする3作目を経て、4作目。
盾は裏側!これまでにないぐらい裏側!
今のゲームでは「ソウルライク」なんてジャンルで、攻撃するときには一瞬スキができるのを知ってるけど、この絵を見ると攻撃するときに一瞬盾のガードがはずれてスキができるのが一目でわかる。
「2」にはなかった、手首を通すサイズ調整ができるベルトの穴が追加されているので、違う盾か改良品かもしれない。
盾を模様より実用品のように描いてる割に、レオタードみたいな左右非対称の装備は、実用性があるとは思えない。「あそび」を感じる服。
あ、今すごいことに気づいた。女とドラゴン両方がこっち向いてるのに、女とドラゴンは実際には向き合って戦っている気がする!
ドラゴンの色が青味がかって実在感がないから、そこにいるんじゃなくて女勇者の瞳に映っている、とわかる。
もしくは過去に戦ったドラゴンを思い出して剣を振っている。
のちにXBOXで「ブルードラゴン」というのが出るけど、鳥山明のドラゴン、緑が普通で青は特別な気がする。
男性がピアス、それもスライムのデザインなのも面白い。
一作目からこちらの命を狙う敵の先兵だった奴が、今回はそれだけじゃない、マスコット的存在に昇進したことがわかる。
男の持つ剣は、毎回持ち手のガード?がついている同じ形。装飾の宝石みたいなのは何色かわからない。
リメイク作品も検索してみると、そちらは主人公たちも斬り込んでなくて、堂々と立っている。すでに評価を確立して風格が出てる感じがする。ちょっといやな言い方をすれば「お行儀よく」立っている。
もちろん盾のオモテの模様が見える。