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たまった本を処分するのが苦手な人は、自己紹介も苦手

読めないほど汚れた本は縛る。あとは古本屋に出す。もしかしたら読むかもしれないものは家族にあげる。最近両親の読書量がすごい。金のかからない趣味でよかった。

さて、本の処分だ。
1年に1回は本棚をクリンナップする。

そのたびに、出す本を見られるのが恥ずかしいと書いている。
古いSF小説とかゲーム関連書籍を出すのを見られたら、ああそういう人だな、いかにもな本読んでるな、頭の中にはああいう情報が詰まってるんだな、と思われるに決まってる。当たってる。

昔の少年マンガとか、結局読むだけで行動しなかったバイク旅行の本とかも照れ臭いなあ。
自分に自信がなくて自意識過剰だから、ありのままの自分を見られるのが恥ずかしい。本棚を見られることが、頭の中を覗かれるようで、ハダカを見られるようで・・・。

そんな僕は自己紹介も大っ嫌い。
自分のことを世界に発信したがら言ってるのが謎だけど、数十人のクラスメイト前で自己紹介しろと言われて、黙ってうつむいたか、へらへらと薄笑いをうかべて「あ、あの、いやー」と、もごもご言うだけしかできなかった。
好きなテレビ番組やマンガの名前すら言えなかった。

頭の中を古本屋のカウンターにさらけ出して、部屋に新しい空気を入れる、そういうイベントを毎年こなしている。

自分がどんなこと考えようが、誰も気にしてない。わかってる。それでも、人前でスマホ見るのは恥ずかしくなくて、ゲーム機や分厚い単行本は周りの目を意識してしまう。
5分に1回ぐらい叫びながら読書するか。
「俺は楽しんでますが何か!?」って。


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南ミツヒロ
読んでくれてありがとうございます。 これを書いている2020年6月13日の南光裕からお礼を言います。

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