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これって「難しいから面白い」んだっけ?問題 「帰ってきた魔界村」

最近のゲーム、難しくないですか!?
死にまくるか、死なない世界で永遠に時をつぶすかの二択になっていて、そこそこの難易度のゲームにとんと会ってない。
・・・あー、でも、洋ゲーと言われてた時代の海外のゲームは明らかに難しすぎるのをジリジリ進めていくものだった気もする。トゥームレイダーはリブート以降のほうが易しい。一概に言っちゃいかん。

シリーズファンが「帰ってきた魔界村」を苦しみながらそこそこ満足してクリアし、しかしやはりモヤモヤした。

たしかにCAPCOMのロックマンと魔界村は、簡単ではなかったけど、難しいことを求めてたっけ?
この難易度を求めてたんでしょう?これが欲しいんでしょう?って感じで来られて困った。

デモンズソウル以降のソウルライク。
アイワナ系のリトライ快適死にまくりゲー。
やたら「難しい」で語られるゲームが増えたけど、そもそも「難しい」から面白いんだっけ?と遊びながら正気に戻った。

たしかに「難所を乗り越えた達成感」はあったけど、子供のころは、難しさよりもその先の未知のエリアを見てみたくなる吸引力に両腕ガッチリつかまれて引きずり込まれたように遊んでいた。
ロックマンに関しては、レトロゲームの中では極めて難しい部類でもない。レトロで難しいやつって、理不尽すぎてもうやる気すら起きない。

ぼくはスーパーファミコンの超魔界村を、マリオワールドと同じくらい今でも通じる名作として、今の子供にも「なんか存在は知ってる」ぐらいにはお馴染みになっててほしいんですが、「帰ってきた魔界村」をおすすめしたいかというと・・・。

良くないのは、最高難易度を「伝説の騎士」という難易度表記にして、まるでそれを選ぶのが正しくて、易しくしたらズルしてるみたいな感覚。
終盤には世界観の違う怪物まで四方八方から攻め寄せられて、「もうちょっと頑張れば行けそうなのに!」とも思えないぐらい難しい。

初期の魔界村シリーズを元にしたステージ構成と敵キャラは、「俺の知ってるあいつが、あの場所がこんなふうに再構築されてる!」って喜びはあるけど、未知なる世界ではない。
怖さと可愛さをあわせもった敵たちと、背景のほんのわずかに揺れる草木や崩れる壁、最高のアニメーションなのに!

特に最後に待ち受けるボス2体の威圧感は感動した。もともとは本当に子供だましみたいなデザインで、確かにあいつなのに、あの圧倒的な存在感!威圧感!あれは実際にプレイして会えてよかった。
「やっと会えたなお前!最近何してた!?」
って肩をたたきたくなった。魔王の。

 超魔界村の、空中で制御できないけど二段ジャンプはできる、面白いのに他にマネされてない要素は勢いよくカット。大魔界村スタイル。
昔のゲームならではの耳に残る音楽は健在。なにげに重要な要素だと思ってる音のよさ、攻撃を当てたときの感触もいい。
ハリウッドザコシショウのモノマネで「魔界村の死ぬところ」ってのがあるんだけど、あの一瞬でホネになるコミカルさと、パリポリポリみたいな独特のやられ音はみんなの印象に残るよねーって嬉しくなる。
宝箱のもろい感じとか、硬そうで体力はないボスにビシビシとヒットする槍の頼もしさとか、いい感触はバッチリ残ってる。

だけど、このタイトルと「最低難易度は実質無敵」では、初めて遊ぶ層にも受けないだろうな・・・見るべき場所は最高に素晴らしい作りなのに、いやー、悔しいね。面白かったよりもしんどかった記憶のほうが強い事実がくやしーね。

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バカかっけえパーカー。

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読んでくれてありがとうございます。 これを書いている2020年6月13日の南光裕からお礼を言います。