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【ゲームしゃべり】FPSへの長き偏見がDOOMで解かれてすげーすげー騒ぐ

ガンシューとバイオハザード

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FPSの画面を初めて見たのは雑誌だった。

日本人がマリオやゼルダをやってるなか、海外ではこんな野蛮なゲームがあるんですよって感じでゲーム雑誌に紹介されてた。子供心に

「向こうの人は情緒がないなあ」
って思った。

それまでも日本には「ガンシュー」って呼ばれる、ゲームセンターで銃の形のコントローラを持って敵を撃つのはあった。移動は勝手にやるので、照準だけをあわせる。
ゲームとアトラクションの両方の要素を持つもので、クレーンゲームと同じくらいゲーセンの定番だったはず。
今のFPSみたいに移動しながら照準も同時にやるようになるには、マシンスペックの不足も3D酔いもあって一般的な子供にとっては壁が高かった。

海外のゲームをみんなは洋ゲーと呼んで、一種の差別をしていた地代。

銃の形のコントローラは家庭用でも発売された。ガンコンやバーチャガンっていうんだけど、テレビがブラウン管じゃないと使えない。

Wiiリモコンが銃っぽく持てるから、ガンシュー時代再来か!? と思ったらちょうど地デジというのがはじまった。
たしか地デジ対応TVに買い替える予算もサポートする制度があったはず。

テレビをブラウン管から液晶テレビに変える人が多くて、ガンシューブームの種火は液晶テレビ買い替えの波に消された。

そっからeスポーツとフリートゥプレーイの一般化により若人(ワコウド)たちが銃を持ち始めた。物騒物騒。マインクラフトで主観視点に初めから抵抗を感じない人も多くて、むしろ横スクロールのほうが高難易度でリトライしまくるようになって先鋭化していった。
ゆとり向けのゲームは優しすぎるなんておじさん達が言ってたけど、ソウルライクも一大ジャンルになってとにかくゲームが難しいなあと感じる。

横道にそれるけど、バイオハザードが、初代はプレイステーション1でフル3Dが満足にできない性能だから、制限ゆえの疑似3Dスタイルで、3作ごとに疑似3D、TPS、FPSおよびVR、と形式が変わって、見ていくだけでその時代のトレンドがわかるの面白い。

#Xboxgamepass およびDOOM恐るべし


ぼくはFPSとバイオレンス要素は積極的にやりたくないし、ゲームでまで戦争をやりたくないし、勝っても罪悪感があるし負けてももちろん面白くないのでアンチFPSだったのですが、

嫌いなものをかけあわせたのに、ここまで楽しいのか!というかゲームの楽しさの本質はここにある!とカミナリに撃たれたような喜びをもたらしたゲームがある。何でしょうか。答えはDOOMです。正解者に拍手。

DOOM恐るべし。

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もとは大昔のゲーム。FPSの始祖的な存在。ぼくがはまったのは近年になってリブートされたバージョン。

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最初のこれは上下に銃を向けることもできない。左右によけて物陰にかくれて、カギを探して脱出する。
ややグロい世界観で、未来社会に召喚されたデーモンをぐちょぐちょに撃ちまくるんだけど、
「こういうことだったんだ!」って感じだ。

主観視点のゲームって、自分の見えないところから脳天撃ち抜かれてボイスチャットで罵り合うものじゃなくって、自分の視点で危険地帯に入ってみたいじゃん!銃を撃つなら横スクロールのゲームよりこっちのほうがリアルじゃん!とにかくこの視点の方がワクワクするじゃん!
と、子供のように無邪気に作られたゲームだった。

あと「リロード」がない。道を歩いてたらなぜか銃弾が落ちてるのであるだけ撃つ。弱った敵に近づいてスティックを押し込むと近接攻撃でトドメを刺す。

ひたすら気持ちよさに命をかけたシンプルな作り。その間もヘヴィメタルがガンガンに響いて、敵も細かいこと考えずに突っ込んで来る。このゲームはプレイヤーの脳汁をどれだけ出せるか、どれだけ短い時間でイカレさせるかを突き詰めている。

「こういうことなんだ」
DOOMは自分の感性の扉を開いてくれた。なるほど、こういう世界もあるのか(地獄の門がゴゴゴゴゴと開く)

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南ミツヒロ
読んでくれてありがとうございます。 これを書いている2020年6月13日の南光裕からお礼を言います。

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