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ここを読んでいっこも興味がわかなければ、残念ながらぼくはあなたにとって価値がない。
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#お笑い芸人

袴田事件という素材を逆転裁判で切り分ける、こたけ正義感の「弁論」ライブ

2025年1月15日まで無料配信中。 まず最前列のお客さんに 「あなたの顔が、映像化されたとき映りこんでもいいですか」 と肖像権の話から始める。 顔が広まることは他人事じゃない。 最前列に座ってない人でも、配信で見てる人でさえ、顔が広まることは嫌なことにつながるのが分かっているから、軽く緊張する。 こたけ正義感という人を見に来たのに、逆に「あなたは見られてもいいですか」と、映画の登場人物に名指しされたみたい。 さいしょに集中させて、そのまま流れるように自己紹介から本編に

漫才を観る前とあとで、すこし違う自分になる【M1グランプリ2022】

毎年、M1チャンピオンになった人を「最初から求めていた」みたいな空気になる。マヂカルラブリーみたいな人を地下から発見して、趣味の沼に浸りたいと、一昨年彼らが優勝したときは思った。 去年は、錦鯉みたいなダメな自分にも、もしかしたら人生が一変するようなことがあるかもしれないと思えた。社会みんなが彼らのような人を求めていたように見えた。お笑いの賞レースひとつで、世の価値観がすこし動いて見えた。 2022年の王者はウエストランド。さえない男がユーチューバーや視聴者や、かっこつけて

人のギター侍を笑うな

錦鯉とジョイマン、二度のニアミス事件M-1グランプリ2021に出場することなくトレンド入りしたお笑いコンビ、ジョイマン。 M1のスポンサーである日清のCMで、本家と同じ演出でジョイマンが優勝するものがあって、それが真剣勝負の合い間の、視聴者がガードを下げたときに来たのは、あまりに面白すぎた。 過去のファイナリストたちが出ているCMと違って、これだけがスポンサーに「いじられている」。 日清の会議で、最も賞レースで勝ちそうにないコンビだからこの演出はありえなくて面白いという

【水曜日のダウンタウン】落し穴ドッキリで怒ると「器が小さい人」になるから怒れない構造になっている

・テレビ好きでもこれは面白いと思ってない!11月24日「水曜日のダウンタウン」は、よくある落とし穴系のドッキリ企画をさらに過酷にした、山中の穴に芸人を何時間も放置して、本当の事故だと不安になっているとこを観察する企画でした。 私テレビ持ってないんだけど、それって面白い? って方も多いでしょうが、テレビ好きでもこれは面白いと思ってない! 閉じ込められることが、殴られるよりトラウマになる場合がある。きつい回だったことは多くの人が発しているでしょう。いやー、ぼくもメンタルの問題

松本りんすとゆーびーむ☆のバッティングデート動画から見る、だーりんず再起の気配!

松本りんす、10年ぶりにバッティングセンターに行く。 発表の仕方によってはもっともっと人気が出てもいい動画だと思います。 演技派コント師からカツラ芸人に転向した(どっちに行くのかな)芸人、「だーりんず」の松本りんす。 しかし、師のハリウッドザコシショウやバイきんぐ小峠と違ってハゲかたが「まだら」で、コントの途中で突然カツラをはがすと悲鳴が上がってしまう。 コンプラ的にも、薄毛って本当に苦しんでる人がたくさんいる。 人によっては20代から「青春の終わり」を突

羽ばたく日はくるのか!桐野安生と松本りんす

四十代。全く売れてないわけじゃない。でも、たぶんこのままだと消える。 「有田ジェネレーション」の桐野安生と「だーりんず」でキングオブコント決勝まで進んだ松本りんすというお笑い芸人が、恥をかきながら、サナギから成虫になってる最中。 この様子が悲しいやらおかしいやら。 ふたりとも夢を見て、この仕事を選んだだろうに、まさかこんな多くの人からバカにされ、ハゲ方が無残とか、いじきたないとか、バイトやめれないのをわかって「バイトやめれて良かったですね」と言われる人生になるとは。 「だ