【ドラマ感想】不可殺(プルガサル)ー永遠を生きるものー
「その年、私たちは」にときめき、癒されながら、
実は「不可殺(プルガサル)」も毎週欠かさず観ている。
ランキングに上がっていないところを見ると、
あまり話題になっていないのかしら。
配信が始まったとき、あらすじを読んで
「え、トッケビ?」と思い、見始めた私。
死ぬことができず、600年生き続ける鬼となった「プルガサル(不可殺)」。
トッケビやん。切ない系?期待する?しちゃう?と思いながら見たら、
暗い。怖い。グロテスク。血が、血が…
鬼がリアル。
やめて、噛み殺さないで。
コンユのような可愛いトッケビはいないし、
魔法は使わない。
違う。これはトッケビじゃない。
癒してくれない。
ホラーだ。完全ホラー。
逃げろ、逃げなければ、と思うのだが、
なぜか毎週見るようになってしまった。
一つに、主人公のプルガサルとなったタン・ファルを演じるイ・ジヌク。
濃ゆい顔立ち、金城武と山田孝之を足したような感じ(個人的主観)で、
好みのビジュアルではないのだけれど、
でもね、
不器用で、ぶっきらぼうで乱暴ですぐに怒るし
すぐ「殺す」とか言うし、怖いし、
全然好みじゃない…のに、
なのに、
実は優しくて、言葉に出さないけれど、最終的にはいつも
守ってくれるし、
殺す、とか言いながら優しくしてくるし、
殺すどころか、おぶってくれるし、怪我の手当てもしてくれるし、
守る、とか言ってくれちゃうし、
ちょっと、だんだん惹かれていっちゃう。
なんだろう、プルガサルに追われる彼女の気持ち、わかるよ。
好みじゃないと言いながらいつも惹かれてしまう、私はダメなやつ。
ヒロイン役のクォン・ナラ。
綺麗なお嬢さんだなーと思っていたら、
「梨泰院クラス」にてパクセロイの初恋相手を演じていた女優さんだった。
あの時も可愛くて、キム・ダミとどちらを応援するか迷っていた(無駄な迷い)
色白の透き通るような肌に、ハッと目をひく美しさは
鬼に狙われる女性にピッタリとはまる。
ダークホラーといった感じで、次から次へと
こわーい鬼に追いかけられるのだけれど、
「プルガサル」とは一体何なのか、という謎があり、
二人の本当の関係性も気になるところ。
憎んでいたはずの相手が本当はどういう存在なのか。
サスペンス要素があり、やはり展開がうまい。
引き込まれて私は抜け出せそうにない。
安心・信頼のスタジオドラゴン制作というところも
ポイント。
鬼が怖いという感覚。
暗い場所。
輪廻転生。
恨み。
森。山。湖。ジメジメした場所。
欧米映画にはない「怖さ」があるように思う。