正直な話、枯れた感ハンパない
石川県は先週末くらいにコロナ感染者のクラスターが出たと報道され、僕の店は一気に客足が遠のきました
人気店はそれほど影響受けてなさそうですが、極細零細不人気マニアック店のうちは、大打撃を受けています
昨年の今頃に県からの自粛要請があり、戦略的に筋立てて乗り越えてきました
自粛が開けたらまた盛り返せるものと考えていました
そしてその戦略は大当たりをして、自粛期間を乗り越えることができました
しかしその後、自粛前に来ていた常連様はなぜか戻らず、一年はお顔を見ていない方がたくさんいる中、正直もう疲れ果てました
恐れていたことが起きた感覚
辻堂時代、最悪な状況からスタートを切り、そこから大繁盛店へと導いた自信が僕にはあり、どれだけスタートに躓いても必ず盛り返せると信じていました
しかし人が密集している辻堂と違い、車社会の石川県では一度離れたお客様は戻ることはありませんでした
なぜか県外から見えられるお客様にうちが繁盛店と映るらしく、
「今日は並んでないんですね?」
などと言われますが、野々市でのらーめん南が並んだことなどなく、今夜もお客様は3人でした
そろそろ腹を括らなくてはならないかも知れません
正直な話、自分のアイデアやモチーフは全て出し尽くしました
その結果、店は軌道に乗ることができなかったのですから、敗北宣言をする日が来たのかも知れません
僕は、枯れました
僕が恐れていたこととは、自分のキャパシティが枯渇してしまうことでした
インプットする時間が必要
いわゆるラーメンマニアには受けない味を作ってきたので、ラーメンマニアが極端に少ない店ではあります
そして食の可能性や、真のグルメ、健康的な食事、カルチャーとしての食文化に興味のある人に希求してきました
そうした層に認められてこそ、初めて目指す地平があると信じていました
そしてそれらの人達から賛辞と支持と応援の声は常にいただいてきました
しかし地方都市ではそうした人の絶対数が少なかったのか、薄利多売の商売故なのか、またはまだまだ届いていないのか、結果を出す前に自分のアイデアが尽きてしまいました
枯れてしまったのです、本当に
カラカラの絞り切った雑巾のような状態です
一度休んであらゆることを学び直す必要があります
そして目標を作り直す必要もあります
しかし、自己破産を選び、借金をすることもできず売上もない今の状態では、長期の休みはおろか店を畳む資金すらないのが実情です
それでも明日はやってくる
だから、匍匐前進でも前に進むしかない
カラカラに乾いた自分に水を注ぎながら、そしてまた絞りながら、乗り越えていくしかない
立って半畳、寝て一畳
どう転んでも殺されることはあるまい
厚顔無恥な開き直りの精神で立ち向かう
店で寝れば自宅の家賃も要らず、店にいればとりあえず麺はあるから飢え死にもしない
バイトもしてるから取り敢えず携帯代とガソリン代は払える
利益がないから税金もない
無敵やないか
よし、また明日から前に進もう
匍匐前進で
必ず立ち上がる
朝日を背に背負って
次の投稿からこそ、未来にどんならーめんを作り、そして自分が満足して死ねるようならーめんとはどんな地平にあるのかを記していきたいと思います
書いたらスッキリした
never give up!!!