夢の中で誰かが僕を呼んだ気がする
夢の中で誰かが僕の背中に触れた気がする
目が覚めてそのぬくもりを抱きしめようとして
僕は自分の顔を忘れた
夜の雨をひと舐めする
闇を包括する夜の雨は
指の隙間から抜け落ちて
もう香りすら残してはいない
そしてまた朝が来る
風が何かを囁いていた
僕は振り返って
「今、なんて?今、なんて?」
と繰り返し問うた
虹だけが空に広がっていた
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
2021.9/25に閉店した金澤流麺らーめん南の定番らーめん【虹の橋】から想起した詩
もう金澤流麺時代のらーめんは二度と作らないので、こうして詩として残しておこうと思った