家族の風景

お箸はシャカシャカ
コップはキュキュッと
スポンジ滑らせ アワアワに

お米はシャキシャキ
お肉はジュジュッと
トントンまな板 指を切ったり

お茶碗を洗うことがすきで
まだ簡単なものしか作れないけれど
料理をすることもすきで

食器を洗い始めるまでは面倒だけれど
家族の使った食器をひとつひとつ泡立てていく

ひとりじゃないんだなって思う
生きている実感がする

料理を始めるまでは面倒だけれど
私の作った料理たちが口に運ばれていく

明日動くエネルギーに変わる
作った料理が思い出になってく

自分だけのためにするのもいい
けれど
誰かのためにするのはもっといい

いつまでみんなの食器を洗えるのか

最後の時がきたら
また別の人のために洗える日々がその先に
続いているといいな

その時 美味しいご飯を食べさせてあげられるように
今日も料理をする

暮らしはつづいていく

                                                        みなみ まる