“The Heart Of The Spring” by William Butler Yeats (4)

“The Heart Of The Spring” by William Butler Yeats (4)
https://americanliterature.com/author/william-butler-yeats/short-story/the-heart-of-the-spring
「あなたはその時全く若くなっているのですか?」と、少年が聞いた。

「私はその時、お前同様に若くなっているだろう、しかし今はまだ老人である私は疲れていて、お前は私を椅子と本の所に手助けして連れて行ってくれなければならぬ。」

少年がフォービスのアンガスの息子を部屋に残し、ランプを灯したが、魔法使いの技によって奇妙な花の香りがした、彼は森に入りハシバミの木から緑色の枝を、小さな岩々がなだらかに砂と粘土に入れ替わる島の西の境界から藺草の束を切り取った。
彼がその目的のために、充分刈り取ったのは日暮れ前で、最後の束を運び終わって、薔薇と百合を取りに帰ってきたのはほとんど真夜中だった。
その日は、全ての物が宝石によって彫刻されたように思える時で、暖かい美しい夜の一夜だった。
南側にあるスルースウッド島は緑色の宝石ベリルから切り出されたように見え、それを映す水面は淡いオパールのように輝いていた。
彼が集めていた薔薇はルビーのように輝き、百合は真珠の輝きを発していた。
その微かな炎は影の中でずっと燃え、あちらこちらと動き回り、生きているように思える、死すべき希望として滅亡すると思えるもの以外は、全ての事がそれ自体が何か消滅することのないものと言う事を受け入れていた。
少年はその真珠とルビーの輝く暖かさを放っている、一抱えの薔薇と百合を集め、老人がまどろんでいる部屋の中に運び込んだ。
彼は腕いっぱいの薔薇と百合を何度も床とテーブルの上に並べ、そっとドアを閉め、自分の藺草のベッドに身を投げ、彼の選ばれた妻と共にあり、子供たちの笑い声が聞こえる平和な男の夢を見たのだった。
夜明けに彼は目を覚まし、砂時計を持って、湖の端へ降りて行った。
彼は彼の師が旅立ちに際し食べ物に事欠かないように、パンとワインを一瓶ボートに積み、そして夜明けが過ぎ去る時間まで座って待った。
徐々に鳥たちが歌い始め、最後の砂時計の砂が落ち切った時、全ての事が突然その音楽であふれるように思えた。
一年で最も美しい生き生きした瞬間だった;春の心臓の鼓動さえ聞こえたかもしれない。
彼は立ち上がって、師を見つけるために歩いて行った。
緑の枝がドアを覆っていて、彼はそれを取り除き道を作らなければならなかった。
彼が部屋に入った時、陽の光が床や壁やテーブルに円を描いて差し込み、全てが柔らかい緑色の影に満たされていた。

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