“Later Than You Think“ by Fritz Leiber (2)
“Later Than You Think“ by Fritz Leiber (2)
https://www.gutenberg.org/files/50753/50753-h/50753-h.htm
「何の発見だって?」
考古学者はとぼけていった。
探検家は自分の腕を投げ出した。
「なぜだって、一体全体、君の知的生命体の遺跡の発見以外の何が有るんだい。
それは世紀の大発見だよ。
僕は君をそうじゃないと説得しなければならないのかい?
もういいよ!」
「僕は発見したわけじゃないよ、」と、考古学者は静かに言った。
「僕は発掘を監督し資料の相関関係を指示しただけだよ。
君の話を聞こうじゃないか。
君は星々から帰ってきたばかりなんだから。」
「そんなことは忘れてくれ。」
探検家は質問を受け流した。
「僕たちの宇宙船が地球の通信可能圏に入るとすぐ、彼らは我々の不在期間中のニュースをずっと流し始めたんだ。
その中の1つの項目で、苛立たしいことに、君の発見について触れていた。
それが僕の想像力をとらえたんだ。
僕は詳細を聞きたくて待てなかったよ。」と、彼は言って、話すのをやめ、その後「金属で囲まれた生命の水滴が広大な宇宙に投げ出されると、自分の感情がどこにあるのかを見つけようと、躍起になるもんだよ。」と告白した。
そして話題を変えて、「そこから逃げ出すとすぐに、君のところに来たのさ。
僕はそのことについて最も権威がある君から直接聞きたくてね。」と急いで言い終わった。
考古学者は彼をいぶかしげに見つめた。
「僕は、君が僕と僕の業績のことを考えてくれてうれしいよ、そして君とまた会えたことは幸せだ。
しかし、君がこのことに熱中しているのは、ちょっとおかしいということは今認めてくれよ。
僕は、君が地球を離れている長い間の後なので、地球でのどんなニュースも特別重要なものに思われることは理解できるよ。
でもそれ以外にも理由があるんじゃないか?」