“Heart of Darkness” by Joseph Conrad (28)
“Heart of Darkness” by Joseph Conrad (28)
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彼は一級の代理人で若く紳士然としていて、少し控えめで、二股に分かれた小さな顎鬚と鉤鼻を持っていた。
彼は他の代理人と仲が悪く、代理人のほうでは、彼が局長のスパイだと言っていた。
俺といえば、彼とは今までほとんどしゃべった事は無かった。
俺たちの話は盛り上がり、だんだんシューシューと音をたてている廃墟から離れて行った。
それから彼は私を彼の部屋に来るように求めた。
それはその支局の本館に有った。
彼はマッチを擦り、俺はこの若い貴族の銀製の化粧箱だけでなく、蝋燭も全部彼自身のものだと分かった。
その当時は局長だけが、銀の蝋燭を持つ権利が有るとされていたのだ。
原住民のマットが粘土の壁を覆っていた。
槍、細身の槍、盾、ナイフのコレクションが戦利品として掛けられていた。
この男に任された仕事はレンガを作る事だと聞いていたが、駅のどこにもレンガのかけらもなく、彼は1年以上もそこで待っていたのだ。
何かないとレンガは作れないようだ。
私にはそれが何かわからない—たぶんわらだろう。
とにかく、そこでは見つけられなかったし、ヨーロッパからから送られてくるとも思えないので、俺には彼が何を待っているのかはっきりしなかった。
多分、特別な創造の行為。
しかし、彼らは全員待っていたのだ、16から20人の移住者全員が、何かを。
俺に言わせれば、それは好みに合う仕事とは思えないが、彼らがその仕事に就いたのは、俺に分かっている限りでは、彼らにやって来たのは病気だけだった。
彼らは愚かなやり方で、お互いに悪口を言い、欺き合いながら時間をつぶしていた。
その支局にはたくらみの雰囲気が有ったが、勿論何も起こらなかった。
それは全ての他の事のように、いつも通りだった。
懸念全体の慈善的なそぶり、彼らの話ぶり、彼らの運営形態、彼らの見せかけの仕事のように。
唯一の現実的な感情は、象牙を得られ、その取り分を得られるような交易所に任命されるという欲望だけだった。
彼らはこの一点だけで、お互いに陰謀を企て、中傷し、嫌っていたが、実際に小指一本上げることはできなかった。
何と言う事だ。
結局、世の中には他人が馬の引絆を見てはいけないというのに馬を盗む事を許すような事があるものだ。