”Guardian Angel” by Arthur C Clarke (11)
”Guardian Angel” by Arthur C Clarke (11)
「私は、彼は結論を急ぎ過ぎたと思います、」と、ファン・ライバーグが言って笑った。
「彼が何か知らないことがあると、発見したことはありますか?」
「ああ、勿論、しばしばね。
しかし、それは些細な点だけだよ。
しかし、一つづつ見て行くと、私には彼の精神的な才能がそれ程人類の達成した範囲を超えているとは思えないよ。
しかし、彼がやった全ての事を一人の人間がやることは不可能だと思うがね。」
「それらの事は多かれ少なかれ私が既に決めてしまった事です。」と、ファン・ライバーグが同意した。
「私たちはカレルレンについて永遠に議論することができますが、最後には何時も同じ問題に帰り着くのです。
― いったいなぜ彼は姿を顕わさないのか?
彼がそうするまで、私は理論武装し続けるし、自由連盟はもめ続けるでしょう。」
彼は反抗的な目つきで天井を見つめた。
「あるくらい夜に、監督官、私はカメラを持ってあなたの宇宙船にロケットを打ち上げ裏口から入り込むつもりです。
それは何というスクープになるでしょうかね!」
もしカレルレンが聞いていたなら、彼はそんなそぶりは見せなかったし、もちろん、彼は何の指示も出さなかった。
***
ストロームグレンが目を覚ました時、真っ暗だった。
彼はそれがどれほど奇妙なことか眠すぎて気が付かなかった。
その後、完全に正気にになった時、まず立ち上がり、ベッドの傍のライトのスイッチを手探りで探した。
暗闇の中で彼の手が冷たい手触りのむき出しの石の壁に振れた。