”Guardian Angel” by Arthur C Clarke (16)

”Guardian Angel” by Arthur C Clarke (16)

 ジョーは、その話を実に楽しそうに話したので、ストームグレンは怒るに怒れないなと思った。
しかし彼は酷く不愉快に思った。
その計画は独創的なものであり、カレルレンがどれほど彼を監視していても、この計略には引っ掛かる可能性は高いだろうと思われた。

 そのポールはストームグレンの反応を詳細に見ていた。
彼は自分の実際の気持ちがどうであれ、自信があるように見えなければならない。

 「もし君たちがこんな風にしてオーバーロードを騙せたと思っているんなら、君たちは大バカ者であるに違いない、」と、ストームグレンが軽蔑したように言った。
「どちらにせよ、それが何の役に立つと言うのだね?」

 ジョーは自分の煙草を彼に勧めたが、ストームグレンは断って自分の煙草に火をつけた。

 「我々の動機は、」と、彼が話し始めた。
「非常にはっきりしているでしょう。
我々はそのようなな議論が役にに立たないと分かった、だから別のやり方に移らざるを得なかった。
カレルレンがどんな力を持っていようと、彼は我々を扱うのが簡単だと思う様にはならないだろう。
我々は我々の独立のために戦うつもりです。
どうか我々を誤解なさらないでいただきたい。
何も暴力的なことはないでしょう、とにかく最初のうちは。
しかし、オーバーロード達は人間の代理人を使わなければならないし、我々はそれを彼らにとってとてつもなく不快なものにすることができます。」

 その最初が私だ、と言う事か、と、ストームグレンは思った。

 「私に何をさせようともくろんでいるんだね?」と、ストームグレンがついに言った。
「私は人質か何かなのかね?」

 「ご心配なさらないでください。
我々はあなたの面倒を見ます。
我々は一両日中に訪問者があることを期待しています、それまで我々はできる限りあなたをおもてなし致します。」

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