“Heart of Darkness” by Joseph Conrad (77)

“Heart of Darkness” by Joseph Conrad (77)
https://www.gutenberg.org/files/219/219-h/219-h.htm
「私は彼が手の施しようのない状態で寝ていると聞きました。
それで私は、チャンスとばかりに、上がって行ったのです。」と、ロシア人は言った。
「ああ、彼はひどく悪かったんです。」
俺は双眼鏡を家の方に向けた。
そこには生命の兆しは無く、壊れた屋根があって、草の上に2つとして同じ大きさではない、3つの小さな四角い穴が開いた長い泥の壁が覗いていた。;この全てがいわば俺の手の届くところに在った。
俺はぞんざいな態度で視野を変えると、双眼鏡の視野の中に壊れた塀囲いの支柱の一つが跳びこんできた。
お前たちは俺が遠くから見てそのほぼ完全に倒壊したその場所の様子にしてはむしろ際立った装飾の、ある意図を見てショックを受けたと言った事を覚えているだろう。
今、突然俺はより近くで見えるようになったが、その最初の結果は打たれる前に、俺の頭を後ろにそらせるようなものだった。
そして俺は支柱から支柱へと双眼鏡を動かし、俺の間違いに気が付いた。
これらの丸い瘤の様なものは装飾ではなくてシンボルだったのだ。
;それらは意味ありげで、当惑させるもので、思考のための材料、もし空からハゲワシが見下ろしていたとすれば、そのハゲワシのためのエサだった。
;しかし、いずれにせよ支柱を登るほど勤勉なアリにとっては、いいエサだったのだ。
もしそれらの支柱の上の頭の顔が家の方を向いていなかったら、その頭はむしろ印象的だったかもしれない。
俺が最初に見た一つだけが俺の方を向いていた。
俺はお前たちが思ったほどショックを受けなかった。
俺がした後ずさりは驚きの瞬間にすぎなかった。
俺はそこにある木の瘤を見ようと期待したのだが、お前らが知っている通りだ。
俺は時間をかけて俺が見た最初の物に戻った。
―そしてそこには黒い、干からびた、落ちくぼんだ、目を閉じた瞼をした
―支柱の上で眠っている様にみえる頭があった。
そしてそれは縮んで乾燥した唇が狭い白い歯の線も見せて、永遠のまどろみの中で、ある永遠の滑稽な夢を見てずっと笑っていた。」

「俺は企業秘密を漏らしているわけじゃない。
じっさい、局長は後でカーツ氏のやり方はその地域を台無しにしたと言っていた。
俺はその点に関しては何の意見も無いが、俺はおまえたちに、これらの頭がそこにあることが何の利益にもならないと言う事は理解してほしい。


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